2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
薬液注入 問97

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 薬液注入 問97 (訂正依頼・報告はこちら)

注入目的に応じた注入材の選定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 砂質土を対象として止水をはかる場合、浸透性に優れた溶液型の注入材を選定する。
  • 地盤中の空げきの充てんを目的とする場合、ホモゲル強度の大きい懸濁液型の注入材を選定する。
  • 地下水で注入材が流出希釈されるおそれのある場合、ゲルタイムの短い溶液型の注入材を選定する。
  • 砂質土の地盤を全体的に強化したい場合、ホモゲル強度の大きい懸濁液型の注入材を選定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です。
砂質土の止水は、間隙に薬液を浸透注入させる必要があるので、浸透性に優れている注入材を使用します。
アルカリ系水ガラスで溶液型有機系を、非アルカリ系水ガラスでは溶液型無機系を使用します。


2)適当です。
山岳トンネル工事などで湧水や断層崩壊などが懸念される原画では、地盤の間隙をセメントの細かい粒子で埋める必要があります。
注入材をしっかりと硬化させるために、ホモゲル強度が大きいセメント水ガラス注入材を使用します。

3)適当です。
地下水により注入材が希釈される恐れのある場合は、水ガラス系溶液型など瞬結領域のゲルタイムの注入材を使用します。
また、ダブルパッカ工法だとゲルタイムが十数分と時間がかかるので、数秒から数十秒で済む二重管ストレーナ工法が採用されます。

4)適当ではありません。
砂質土の地盤改良や強度を上げる場合はホモゲルではなく砂に浸透させて一緒に硬化するサンドゲルを使用します。砂質土に必要なのはホモゲル強度ではなくサンドゲル強度なのでこの記述は間違いです。

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02

1)間違いです。
上記の通り、砂質土の止水を図る場合、浸透性に優れた注入材の選定を行います。
2)間違いです。
上記の通り、ホモゲル強度の大きい懸濁型の注入材を選定します。
3)間違いです。
上記の通り、地下水の影響が懸念される場合、固結時間の短い材料を選定します。
4)正解です。
ホモゲル強度の大きい材料を砂質土に使うと、浸透率が悪くなるので使用しません。

参考になった数3

03


広く浸透させ薬液を凝固させることにより止水性を高めます。

モルゲル強度とは注入材だけが硬化した固結物の強度のことです。

地下水に希釈される前に、凝固させることが目的です。
4〇
粘性土の地盤を全体的に強化したい場合,脈状注入による圧密効果を得るため,ホモゲル強度の大きい懸濁型の注入材を選びます。

参考になった数2