2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
薬液注入 問103
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 薬液注入 問103 (訂正依頼・報告はこちら)
注入材のゲル化時間と注入速度に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 粘性土に対する注入速度は速い方が、注入圧力は高く、割裂注入になりやすい。
- 粘性土に対する注入材のゲル化時間は、数10秒以下の瞬結性のものがよい。
- 砂質土に対する注入速度は速い方が、注入圧力が高く、浸透注入になりやすい。
- 砂質土に対する注入材のゲル化時間は、30分以上の緩結性のものがよい。
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この過去問の解説 (3件)
01
注入圧力が高くなると、割裂注入になりやすいです。
2.適当です
粘性土の浸透係数は低く浸透しにくいためです。
3.適当ではありません
注入速度が遅く、注入圧力が低い方が、浸透注入になりやすいです。
4.適当です
砂質土の浸透係数は高く浸透しやすいためです。
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02
粘性土における薬液注入は、薬液を割裂脈にさせて加圧することにより、地盤を脱水・圧密させる割裂注入が基本とされます。
粘性土への薬液注入速度が速いと、注入圧力が高くなり割裂注入になります。
2)適当です。
粘性土注入材料は漏水の防止のために懸濁型を使用します。
単相式の二重管ストレーナ工法を適用することが多く、瞬結性の注入材料を使用するため、ゲル化時間(ゲルタイム)は数秒~数十秒の間となります。
3)適当ではありません。
砂質地盤は、土の間げきに薬液を浸透させる浸透注入が基本となります。
地盤への注入速度が速いと、注入圧力が高くなり割裂が生じやすいので、なるべく透水係数を10⁻¹~10⁻²cm/secに留めておく必要があります。
4)適当です。
砂質土への注入材料は溶液型を使用します。
浸透注入のゲル化時間は、砂礫土など透水度が高いほど時間が短い瞬結性薬液が、砂質土など透水性が低めの土質には時間が長い緩結性薬液が適しています。
緩結性薬液のゲル化時間は数十分~数時間の間とされていますので、最低30分以上はゲル化しているものが適しています。
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03
正解は「3」です。
注入速度を遅くすることで、浸透注入が可能になります。
1.正しいです。
粘性土は、施工的には注入速度が速いほうが、割裂注入となります。
2.正しいです。
粘性土への注入は割裂注入となるため、短いゲル化時間の注入材を使用します。
4.正しいです。
砂質土に対してはゲル化時間の長い注入材を使用することで、
地盤変状が少なく構造物などに対する影響も少なくすることができます。
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