2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
薬液注入 問105

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 薬液注入 問105 (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入工事における施工計画書の記載事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 注入圧力は、地盤の硬軟や土被り、地下水条件などに合わせて、計画時に注入圧力の目標値を明示しておく。
  • ゲルタイムは、水温、水質、材料の液温、気温などの影響で変動するので、この旨を注釈などによって記述する。
  • 注入順序は、注入目的を満足するよう、また、地盤及び近接構造物の変状、注入材の流出が生じないよう計画する。
  • 注入材の配合は、主剤と反応剤の配合を記述するが、実際の施工ではゲルタイムの調整には、主剤の量で調整するので、ある程度の幅を持たせて記述する材料が多い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です。
薬液注入作業に入る前に、工事対象の地盤に対して各土質試験や調査を実施し、埋設物や地下水位を十分に把握した上で地盤の密度や注入速度を決定します。
そのデータにより、施工計画書の記載事項として注入圧力や注入量などの目標値(当初設計量)を設定し、記入・明示する必要があります。

2)適当です。
ゲルタイムは環境や注入方法、注入材料や地盤の条件などにより変動するので、一定の値に頼らず状況の変化に応じて適切に定める必要があります。
また、作業開始後も混合薬液の温度や硬化時間を午前午後1回づつ測定し、硬化時間の補正をして管理しなければいけません。

3)適当です。
注入工事の前には施工場所近隣の建築物や地下構造物の位置や構造を把握します。
また地下埋設物などにより薬液が流出するなどの影響が発生することなく、注入作業を継続・終了できるように施工計画を立てる必要があります。

4)適当ではありません。
施工計画書において、注入材の種類と配合及び注入量などを記入しますが、主剤と反応剤などの配合については管理値により増減できる量が決まってるので、仕様により正しく計算し記入しなければなりません。

参考になった数10

02

正解は「4」です。

ゲルタイムなどにも影響があることから、

薬液は、配合計画に基づいて正確に計量し、

確実に混合させる必要があります。

1.正しいです。

薬液注入の作業中は、注入圧力と注入量を常に監視します。

異常な変化を生じた場合は、直ちに注入を中止して、

その原因を調査し、適切な対応を取る必要があります。

2.正しいです。

適正な配合を行う必要があるため、

ゲルタイム(硬化時間)を原則として、

作業開始前、午前、午後の各1回以上測定します。

3.正しいです。

家屋に接近する注入工事では、

注入工事に伴う家屋への 弊害を抑制する必要があります。

参考になった数2

03

1.適当です
現場地盤に適した、注入圧、注入速度、注入順序、ステップ長を明示する必要があります。

2.適当です
ゲルタイムの詳細についての記述が必要です。

3.適当です
地盤や近接構造物への影響を考慮しなければなりません。

4.適当ではありません
施工計画書には注入方法の詳細(現場配合・使用機械・単位吐出量・注入順序)を記載します。

参考になった数1