2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
薬液注入 問107
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 薬液注入 問107 (訂正依頼・報告はこちら)
薬液注入を行う場合の地下水等及び排出水等の監視に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 地下水の採水回数は、工事中は毎日1回以上、工事終了後2週間を経過するまでは毎日1回以上、工事終了後2週間経過後半年を経過するまでは月2回以上である。
- 地下水の採水地点は、注入箇所及びその周辺の地域の地形及び地盤の状況、地下水の流向などに応じて選定するものとし、注入箇所から概ね10m以内に少なくとも数箇所の採水地点を設けなければならない。
- 水ガラス系の有機物を含まない薬液注入では、薬液注入箇所からの湧水などの排出水を公共用水域へ排出するときの、排水基準項目の水素イオン濃度は、pH値8.6以下である。
- 水ガラス系の有機物を含む薬液注入では、地下水の水質基準項目の過マンガン酸カリウム消費量は20ppm以下でなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
薬液注入による地下水や公共用水域の水質の汚染を防止するため、工事前・工事中・工事後と地下水を採水して水質汚染状況を監視するように義務付けられています。
工事着手前は1回、工事中は毎日1回以上、工事終了後は2週間が経過するまでは毎日1回以上、2週間経過後から半年が経過までは月に2回以上と定められています。
2)適当です。
薬液注入工事は水質汚濁防止の監視のため、地下水の採水地点として注入箇所からおおむね10m以内に数か所を選定し設けなければなりません。
採水地点は薬液注入箇所やその周辺地域の地形・地盤状況、地下水の流れなどを考慮して選定し決定します。
3)適当です。
薬液注入による地下水や公共用水域の水質基準として、注入薬液が有機物を含まない水ガラス系のものの場合は採取した地下水の水素イオン濃度を測定します。
PH値は8.6以下、工事着手前の測定値が8.6を超える場合はその値より以下であることが定められています。
4)適当ではありません。
薬液注入による地下水や公共用水域の水質基準として、注入薬液が有機物を含む水ガラス系のものの場合は採取した地下水の水素イオン濃度及び過マンガン酸カリウム消費量を測定します。
水素イオン濃度はPH値は8.6以下、工事着手前の測定値が8.6を超える場合はその値より以下であることが定められています。
過マンガン酸カリウム消費量は10ppm以下、工事着手前の測定値が10ppmを超える場合はその値より以下であることが定められています。
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02
採水回数は、指針によって細かく決められています。
2.適当です
採取地点も指針によって細かく決められています。
3.適当です
排水基準も、指針によって決められています。
4.適当ではありません
地下水の水質基準項目の過マンガン酸カリウム消費量は10ppm以下です。
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03
正解は「4」です。
正しくは、10ppm以下になります。
1.正しいです。
選択肢の通り、採水回数や頻度については規定があります。
2.正しいです。
注入箇所から約10m以内に、
少なくとも数カ所の採水地点を設ける必要があります。
3.正しいです。
選択肢の通りです。
薬液の種類によって規定値が違うため注意が必要です。
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