2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
土木 問58

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 土木 問58 (訂正依頼・報告はこちら)

盛土の品質に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 現場での土の湿潤密度の測定方法には、その場ですぐに結果が得られるRI計器による方法がある。
  • 締固めの目的は、土の空気間げきを少なくし透水性を低下させるなどして土を安定した状態にすることである。
  • 締固めの工法規定方式は、使用する締固め機械の機種、敷均し厚さなどを規定する方法である。
  • 締固めの品質規定方式は、盛土の締固め回数などを規定する方法である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です。
土の湿潤密度や含水比、締固め度の測定には、従来の砂置換法に変わり土中に放射線を放出して水分や密度を測定するRI(ラジオアイソトープ)計器が用いられる場合があります。
主に高速道路やダムなどでの計測に用いられ、従来では1カ所での計測だったものが1現場につき複数個所で計測可能となり、計測時間が最大で10分と短時間で結果が得られます。

2)適当です。
土の締固めの目的は、土の空気間げきを少なくし透水性を低下させることにより土の水密性を保つことで、盛土や法面を安定させ崩壊や沈下、崩壊に耐えうる強度を持たせることにあります。

3)適当です。
締固めの工法規定方式は、試験盛土によって締固め機械の機種や敷均し厚さ、締固め回数などを規定して一定の品質を確保する方法です。
品質規定方式では比較的粒径が小さい材料を使用しますが、岩や玉石など粒径が大きい材料の場合や含水比があまり変化しない現場などで採用されています。

4)適当ではありません。
締固めの品質規定方式は、最大乾燥密度と最適含水比を利用し締固め度で規定する方法と、空気間げき率または飽和度を施工含水比で規定する方法、及び締固めた土の強度や変形特性を規定する方法があります。
盛土の締固め回数などを規定する方法は工法規定方式となるため、この設問は間違いです。

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02

正解は「4」です。

品質規定方式とは、盛土の締固め密度や含水比を点的に測定する方法です。

締固め回数などを定めるのは、工法規定方式です。

1.正しいです。

微量のRI(放射性同位元素、ラジオアイソトープ(radioisotope))を利用して

土中の湿潤密度(含水比)や含水量を測定する機器です。

メリットは、短時間で測定できる、測定する人による

測定結果の差異がほとんどない、

大規模の盛土の場合経済的であることが挙げられます。

2. 正しいです。

締固めの目的は、

土の空気間隙を少なくし、透水性を低下させ水の浸入による

軟化・膨脹を小さくして土を最も安定した状態にすること、

盛土の法面の安定や荷重に対する支持力など

必要な強度特性を持たせることがあります。

3.正しいです。

工法規定方式とは、

締固め機械の機種・敷均し厚さ・締固め回数などを定めることで、

一定の品質を確保する方法です。

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03


湿潤密度の測定方法には室内試験もあり、室内試験では炉乾法が用いられます。

締固めとは、叩いたり突いたりすることで間げきを少なくし密実にすることです。

適当な締固め機械、締固め厚さを決定することでより良い品質の構造物を作ることができます。
4〇
締固めの品質規定方式は、盛土材の性質によって適正な締固め規定を選定するため、締固め回数では決定しないです。

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