2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
鋼構造物塗装 問69
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 鋼構造物塗装 問69 (訂正依頼・報告はこちら)
塗料の粘度と希釈に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 塗料の粘度が低すぎる場合は、乾燥不良によるしわや膜厚の不均一を生じやすくなる。
- 適正でないシンナーを使用した場合は、粘度が下がらないだけでなく、著しい場合にはゲル化したり樹脂が析出することがある。
- シンナーで過剰に希釈した場合は、塗膜が薄くなって付着力低下や隠ぺい力不足の原因となる。
- 塗装作業時の気温、塗付方法、塗付面の状態に適した塗料粘度に調整する場合は、塗料に適したシンナーで適切に希釈する必要がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
塗料は粘度が高いと刷毛塗装の場合の筋が目立ち塗膜の厚さが不均一になったり乾燥不良でしわが発生したりします。
対策としてシンナーによる希釈量を増量し粘度を低くするようにしますが、粘度が低すぎると塗膜の表面が液だれしたりツヤが出ない場合もあるので、希釈量をしっかり確認します。
2)適当です
溶解力が不良であるシンナーを使用すると分散すべき粒子が凝集してゲル化、ゼリー状などの現象が発生します。
適正なシンナーを使用したとしても、使用可能時間を超えたり容器の密閉不足や気温低下などでも流動化が低下しゲル化するので注意が必要です。
3)適当です
シンナーを適量以上に使用して希釈すると、粘性が低くなり塗膜表面に液だれが発生したり、通常の塗膜の厚さが薄くり隠ぺい力が不足して下地が見えてしまいます。この場合はシンナーの希釈量を少なして塗膜の適正な暑さを保つように対策します。
またシンナーの希釈量が適正でも、淡色の塗料を使用した場合は下地が透ける事があります。
4)適当です
シンナーは油性塗料を希釈し流動性を高めることで塗装の施工性を高め、塗膜の厚さを均一に保ちつつ塗装後は揮発して樹脂のみを塗面に残す役割を担います。
シンナーは刷毛の塗料も落とせるラッカー系塗料用、夏と冬の気温に応じて種類が分かれるウレタン樹脂塗料用、吹付けか刷毛塗りかで希釈率が違うエポキシ樹脂塗料用などが存在するので塗料の種類や目的に応じて間違わないように選択します。
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02
1.→ 適当ではありません。塗料の粘度が低すぎる場合は、塗料の流れによる波紋状の模様や塗膜表面にゆず肌模様が生じやすくなります。乾燥不良によるしわや膜厚の不均一は厚塗りによって生じます。
2.→ 適当です。適正でないシンナーを使用した場合は、粘度が下がらないだけでなく、著しい場合にはゲル化や樹脂が析出することがあります。
3.→ 適当です。シンナーで過剰に希釈した場合は、塗膜が薄くなって付着力低下や隠ぺい力不足の原因となります。
4.→ 適当です。塗装作業時の気温、塗付方法、塗付面の状態に適した塗料粘度に調整する場合は、塗料に適したシンナーで適切に希釈する必要があります。
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03
刷毛目やゆづ目が粘度の低い場合の欠陥で、しわや膜厚の不均一は厚塗りしすぎた場合に起こります。
2×
ゲル化とは塗料が液状から固状又は準固状になることです。
3×
塗料の隠ぺい力とは、素地の色や色差を隠す力のことです。
4×
作業現場により環境条件が違うため、その都度適した配合にする必要があります。
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