2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
鋼構造物塗装 問75
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 鋼構造物塗装 問75 (訂正依頼・報告はこちら)
溶融亜鉛めっき面に塗装する場合の前処理に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- りん酸塩処理は、表面粗度を確保することで長期の安定した密着性を得るのに有効な方法である。
- スィープブラスト処理においてブラスト処理を行う場合は、亜鉛皮膜が剥離しないように、また研削し過ぎないように注意する必要がある。
- 研磨処理は、最も安価であり、塗膜の密着性にばらつきが生じることが少なく作業性がよい。
- りん酸塩処理は、塗膜の密着性に優れ、処理できる寸法や重量に制約はないが、処理費用は高価である。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.→ 適当ではありません。りん酸塩処理は防せい性や耐食性の向上を目的としており、長期の密着性を得る目的には使われません。
2.→ 適当です。スィープブラスト処理においてブラスト処理を行う場合は、亜鉛皮膜が剥離しないように、また研削し過ぎないように注意する必要があります。
3.→ 適当ではありません。研磨処理は塗膜の密着性にばらつきが生じやすいです。
4.→ 適当ではありません。りん酸塩処理は塗布工法によって処理できる寸法や重量に制約がなく、ブラスト工法よりも安価になりやすいが、塗膜の密着性に優れているわけではありません。
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02
1)適当ではありません
りん酸塩処理は、塗料との密着性が良好ではない融解亜鉛めっき鋼材の表面に施すことで表面にりん塩酸の結晶を形成させる処理です。塗装面を科学的に安定させつつ塗膜の付着性が良好な粗さを得ることができますが、処理費用は高額となり対象となる構造物の寸法などにも制限があります。
素地調整において表面粗度を確保しなければいけないのはスィープブラスト処理です。
2)適当です
スィープブラスト処理とは鋼材表面の付着物をより高度に除去して粗度を確保することにより、塗膜の内部応力による付着定価を防ぐことで長期の塗料付着の安定性が確保される処理です。
処理作業では亜鉛皮膜が剥離しないように、また研磨しすぎないように配慮します。
3)適当ではありません
研磨処理はパワーツール処理とも呼び、溶融亜鉛めっき面の塩化物やさびなどを物理的に除去する素地調整方法です。手作業ではワイヤーブラシやサンドペーパー、さびの付着が著しい場合はサンダーやディスクグラインダーなどの研磨工具を用いて表面の異物を処理します。
費用も安価で作業性が良いため一般的に採用されますが、処理を十分に施さないと処理後の塗膜の密着性にばらつきが発生します。
4)適当ではありません
りん酸塩処理は溶融亜鉛めっき面の表面にりん塩酸の結晶を形成さ、これにより表面は科学的に安定し塗膜の付着性が高くなります。
塗膜密着性や耐食性は高い反面、処理費用が高価で処理対象の構造物の寸法や重量などにも制限が設けられています。
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03
りん酸塩処理の目的は密着性を高めることではなく、表面にりん酸塩皮膜を作ることで腐食の進行を抑えることです。
2〇
ブラスト処理とは、研磨材を噴射して摩擦面を作る表面加工の処理方法です
3×
研磨処理は、ばらつきが生じやすい処理方法です。
4×
りん酸塩処理は、処理できる寸法・重量に制限がなく安価です。
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