2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
鋼構造物塗装 問78

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 鋼構造物塗装 問78 (訂正依頼・報告はこちら)

塗装作業時に留意すべき気象条件に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 気温が高いときは、乾燥が速くなり、多液形塗料では可使時間が短くなるため、炎天下では泡の発生が認められる場合には塗装を行わない。
  • 風が強い場合は、結露が生じやすく、結露した面に塗料を塗装すると塗膜剥離の原因となったり、水分が塗料中に混入するとはじきの原因となる。
  • 湿度が高い場合は、溶剤の蒸発にともなう表面温度の低下によって、大気中の水分が塗膜面に凝縮し白化現象が生じることがある。
  • 塗装した塗料が十分乾燥する前に降雨、降雪、降霜がある場合は、その乾燥程度によるが、塗料が流されたり塗膜にクレーター状の凹凸を生じることがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.→ 適当です。気温が高いときは乾燥が速くなり、多液形塗料では可使時間が短くなるため、炎天下で泡の発生が認められる場合には塗装を行いません。

2.→ 適当ではありません。風が強い場合は結露が生じにくくなります。

3.→ 適当です。湿度が高い場合は、溶剤の蒸発にともなう表面温度の低下によって、大気中の水分が塗膜面に凝縮し白化現象が生じることがあります。

4.→ 適当です。塗装した塗料が十分乾燥する前に降雨、降雪、降霜がある場合は、その乾燥程度によるが、塗料が流されたり塗膜にクレーター状の凹凸を生じることがあります。

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02


高温時(35度以上)の時は、塗膜に泡が生じやすく、性能・作業性が低下します。
2〇
風が強い時は、乾燥が早くなりすぎますが、結露は生じにくいです。

塗料は効果の段階で溶剤が蒸発するので、気化熱によって塗装面の温度が低下し結露が起きやすくなるので、湿度が高い場合は注意が必要です。

塗装した塗料の乾燥中に水が付くことはあってはならないです。

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03

1)適当です

塗料に気泡が混入する現象はバブリングと呼び、塗装中や施工後もバブリングが消えずにいるとやがて乾燥後に泡が破れピンホールやクレーターなどの現象が発生する可能性が高くなります。

原因として気温上昇により被塗物の素材が高温となり、塗装後急速に溶剤が乾燥し溶剤ガスや空気が内泡されるためです。

多液形塗料は主剤と硬化剤を混合してから可使時間が定められており、気泡が消えるまでに時間を超過してしまうため、高温下での気泡発生時には使用を中止します。

2)適当ではありません

塗膜欠陥の一つであるはじきとは、塗膜の表面が不均一で付着しない部分が発生する欠陥であり、塗装面の水分や油分が残っていた場合に発生しやすい現象です。

被塗物表面に結露や水分が発生するのは多湿状態の環境下での場合であり、強風の環境下では水分は蒸発しやすい代わりに塗膜表面が上乾きしてひび割れを起こす可能性があります。

3)適当です

塗膜の乾燥過程で発生する白化現象はかぶり、またはブラッシングと呼ばれ、塗料内の溶剤が蒸発する際に塗膜表面の温度が低下することにより、空気中の水分が凝固してしまう現象です。

未然に防ぐためには湿度が高く気温が低い時の施工を避けるようにして、万一発生した場合はサンドペーパーなどで面粗しを行ってから塗り直しを行います。

4)適当です

塗装完了後に十分に乾燥していない状態で霧の発生や降雨、降雪により表面に水分が付着すると表面にわずかな凹凸が発生する場合があります。はじきやウォータースポットなどと呼ばれ、塗装後完全に乾燥するまでに降雨などに見舞われる可能性が高い場合は施工を延期し、発生した場合はサンドペーパーなどで塗膜を除去し塗り直しします。

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