2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
薬液注入 問87
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 薬液注入 問87 (訂正依頼・報告はこちら)
土の密度に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 湿潤密度と湿潤単位体積重量は、同じ単位で表される量である。
- 乾燥密度が大きいと地盤はよく締まっており、小さいと軟弱地盤である。
- 乾燥密度は、土に含まれる土粒子の質量とは無関係である。
- 湿潤密度は、土の間げきに含まれる水の量によって変化しない。
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この過去問の解説 (3件)
01
湿潤密度と湿潤単位体積重量は、異なる単位で表されます。単位体積重量は土の密度に重力加速度を加えたものです。
2〇
乾燥密度が大きいことは、土の中の水が少ないことを表しています。
3×
乾燥密度は、土粒子の質量と深い関係にあります。
4×
湿潤密度は水の量と大きく関係しています。
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02
1)適当ではありません
湿潤密度は単位体積質量でもあり、土の湿潤密度試験で求められ、試料である土の質量を同じ土の体積で割ったもので、g/cm³またはt/m³であらわされます。
一方湿潤単位体積重量は試料である土の全重量を全体積で割ったものであり、湿潤密度に重力加速度を掛けても計算できます。重力がかかってくるので単位はkN/m³で表されます。
2)適当です
乾燥密度は試料の土粒子のみの重量をその体積で割ったもので、試料を乾燥させ間げきや粒子表面の水分を取り除いた状態にして試験を行います。
単位体積質量試験により求められ、縦に乾燥密度、横に含水比を刻んだ締固め曲線としてあらわされます。乾燥密度が高い(大きい)ほど含水比の割合は少なく締め固まっていて、乾燥密度が低い(小さい)ほど含水比が高く軟弱な地盤となります。
3)適当ではありません
乾燥密度は試料の土の土粒子のみの質量を同じ土の体積で割ったものです。
この比率によりその土に含まれている水量が判明し、それらを表に表すことによりその土に最適な含水比を求めることができます。
構造物や車両走行時の通行地盤を定めるのに必要な試験となります。
4)適当ではありません
湿潤密度は試料である土の質量を同じ土の体積で割ったもので、間げきに含まれる水量により数値が左右されます。密度が大きいほどよく締め固まった地盤となり、密度が小さいと水分が多く軟弱と判定されます。
土圧計算や盛土、斜面の安定計算、液状化の判定に使用する地中応力などを調査するために必要な試験となります。
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03
1.→ 適当ではありません。密度は単位体積あたりの質量で、単位体積重量は密度に重力加速度を乗じて算出します。
2.→ 適当です。乾燥密度が大きいほど締まった地盤となります。
3.→ 適当ではありません。乾燥密度とは土に含まれる土粒子分の質量になります。
4.→ 適当ではありません。湿潤密度とは湿潤状態にある土の単位体積あたりの質量なので、土の間げきに含まれる水の量によって変化します。
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