2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(前期)
土木 問8

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(前期) 土木 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

各種コンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 日平均気温が4℃以下となると想定されるときは、寒中コンクリートとして施工する。
  • 寒中コンクリートで保温養生を終了する場合は、コンクリート温度を急速に低下させる。
  • 日平均気温が25℃を超えると想定される場合は、暑中コンクリートとして施工する。
  • 暑中コンクリートの打込みを終了したときは、速やかに養生を開始する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です。
日平均気温が4℃以下となると想定されるときは、最低気温がマイナス0℃以下となる場合が多く、そうすると普通コンクリートの凍結温度であるー0.5℃からー2.0℃を下回る可能性が高くなり強度不良を引き起こします。
なのでこの場合は打込み後の養生時の内部温度を5℃に保つことができる寒中コンクリートを採用します。

2)適当ではありません。
寒中コンクリートを保温や給熱などにより養生していた場合は、終了の際は急速に冷やされるとひびわれが発生する恐れがあるので、温度を低下させないように配慮し、養生の最中もコンクリート温度は5℃~20℃を超えないようにします。

3)適当です。
日平均気温が25℃を超えると想定される場合は、普通コンクリートで施工した場合はスランプロスや強度不良を引き起こす可能性が高いので、暑中コンクリートとして施工します。
暑中コンクリートは材料を低温に抑え、粗骨材に散水するなどのほか、練り混ぜから打込み終了までの時間を1.5時間以内とされています。

4)適当です。
暑中コンクリートは打込み終了後、コールドジョイントやひび割れ発生などの防止のために速やかに養生を開始します。
その際はコンクリート表面の乾燥や直射日光などを防ぐため養生マットを敷く、定期的に散水か噴霧を施す、膜養生材を塗布するなどの方法で水分逸散を防ぎます。

参考になった数38

02


コンクリートは、日平均気温が4℃以下の時に凍結しやすくなるため、材料を加熱するなどの対策が取られます。
2〇
コンクリートの温度を急激に低下させてはいけません。必要なら、ジェットヒーターなどを設置して温度が下がらないようにします。

日平均気温が25℃以上の時は、コンクリートの打ち込み温度が上がり、単位水量が増加するため、強度が落ちます。

打ち込み後24時間は、湿潤状態を保ち養生は5日間行います。

参考になった数8

03

1.〇

日平均気温が4℃以下となる場合、コンクリートが凍結し十分な強度が得られないおそれがあるため、養生方法やセメントの種類、混和剤の検討などを行います。

2.✕

急激な温度低下はコンクリートの温度ひび割れの原因となるため、不適当となります。

3.〇

設問の通り、日平均気温が25℃以上となる場合は、水分蒸発による乾燥収縮などを防ぐため、コンクリートの練り混ぜから打込み終了までの時間を1.5時間以内とし、散水や湿潤養生などの対策を行います。

4.〇

設問の通り速やかに養生を行い、温度上昇による水分の蒸発などを防ぎます。

参考になった数3