2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
土木 問6
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 土木 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリートの施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 打ち込んだコンクリートは、水平になるよう型枠内で横移動させる。
- コンクリートの締固めには、主に型枠振動機を用いる。
- 養生では、コンクリートを乾燥状態に保つことが重要である。
- 打継目は、漏水やひび割れの原因になりやすい。
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この過去問の解説 (3件)
01
打ち込んだコンクリートは、横移動させると材料が分離してひび割れなどを引き起こす原因となります。
そのため打ち込みは常に垂直に、また規模により型枠には検査窓(打設口)を増設したり、エレファントノイズなど特殊な設備の採用、水性剥離剤などの混和剤を用意するなどの対処が必要です。
2)適当ではありません。
コンクリートの締固めには、主にコンクリート内部へ挿入し締め固める棒型の振動機(バイブレータ)を使用します。
型枠振動機は内部振動機の挿入が不可能な狭小箇所や建造物の壁仕上げに使用されますが、常用的に利用されることはありません。
3)適当ではありません。
養生では、コンクリートの水和反応により硬化を促すために、表面は湿潤状態を保持するようします。
マスコンクリートは表面に湛水、暑中コンクリートは散水や日覆いなどを施します。
表面を乾燥状態にさせるとひび割れが発生しやすくなり、耐久性や水密性などの強度が低下するおそれがあります。
4)適当です。
打継目とは、先に打設し硬化させたコンクリートに新たにコンクリートを流し込んだ場合の境い目のことです。
せん断力に対し弱点となり漏水やひび割れなどを引き起こす可能性があるため、旧コンクリート表面のレイタンス(泥膜層)を除去し表面を約1mm程度削ったうえでセメントペーストやモルタルを塗布した上で新しいコンクリートを打設し、3時間後に再振動させ完全に間げきを無くすように処理します。
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02
材料分離の原因となるため、コンクリートは横移動させてはいけません。
2×
締固めには、主にバイブレータを使用します。
3×
養生では、コンクリートを湿潤状態に保つことが重要です。
4〇
打ち継ぐ場合には、丁寧にレイタンスを除去する必要があります。
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03
1.✕
コンクリートの型枠内での横移動は、材料分離が生じやすくなるため行ってはいけません。
2.✕
コンクリートの締固めには、コンクリート内部から振動を与える内部振動機(バイブレータ)を主に使用します。型枠振動機は外部から振動を与えるものであり、バイブレータが使用困難な場合に使用されます。
3.✕
養生は、コンクリートの水和反応に必要な水分を確保するため、コンクリートを湿潤状態に保つことが重要です。
4.〇
設問の通り、打継目は、漏水やひび割れの原因となりやすいため、打設前にレイタンス処理を行う必要があります。
【補足】
レイタンス:コンクリート打設後、コンクリートや骨材の微粒成分が上面に堆積してできる脆弱な層。
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