2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
土木 問15

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 土木 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

河川堤防の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 堤防の法面は、可能な限り機械を使用して十分締め固める。
  • 引堤工事を行った場合の旧堤防は、新堤防の完成後、ただちに撤去する。
  • 堤防の施工中は、堤体への雨水の滞水や浸透が生じないよう堤体横断面方向に勾配を設ける。
  • 堤防の腹付け工事では、旧堤防との接合を高めるため階段状に段切りを行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

1) 適当です。
法面はすべりや水による崩壊を防ぐために、ブルドーザや振動ローラなどの締固め機械を使用し、十分に締固める必要があります。
また施工後の安定を図るため、施工前には地盤も滞水湧水処理や草木、根の除去などの準備も万全でなくてはいけません。

2) 適当ではありません。
引堤とは、右岸か左岸のどちらか、または両方のより陸側へ堤防を新設し、完成後は旧堤防を撤去し川底も掘削して河道断面を拡大する工事です。
新堤防の完成後、原則として3年間は旧堤防を撤去しないように定められていますが、護岸の法覆工を整備した場合は期間を短縮する事ができます。

3) 適当です。
施工中の堤防の法面は、雨水などが溝に溜まり含水比が変化するのを防ぐため、前後の横断面方向に緩やかな勾配を付けるようにします。
また、段切りした場合は雨水がより滲み込みやすくなるため、一段につき約2~5%ほどの勾配を付けて自然な排水を促すようにします。

4) 適当です。
割合が1:4以上の急な勾配を有する在来の堤防などに新たに築堤し拡大する場合、旧堤防や旧法面は法面を階段状に切り取る段切りをします。
古い盛土と新しい盛土をなじませ接合を高め、崩壊などを防ぐ役割があります。

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02

正解は「2」です。
旧堤防は、新堤防工事竣工後3年間は原則として撤去しないように
定められております。ただし、護岸などの法面工を整備した場合は、
期間短縮を可能としています。

1.正しいです。
堤体盛土は耐水性や空隙のない均質性が重要とされています。
一般的な締固め機械は、ブルドーザ、振動ローラ、タイヤローラとし、
法面部には振動コンパクタ、ランマ、タンパなどの小型機械を使用して、
締固めを行います。

3.正しいです。
堤防表面上の雨水排水を良好にするため、横断方向に勾配を付けます。

4.正しいです。
既設堤体との馴染みをよくし、被覆材料の滑りを防止します。

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03


ロードローラやタイヤローラなどの適した機械を使用し締固める必要があります。
2〇
特別な場合を除き、新堤防完成後3年たってから取り壊します。

施工中は、水を適切に排水する必要があります。

段切りを行うことで、旧堤防との一体を図ります。

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