2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
鋼構造物塗装 問85
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 鋼構造物塗装 問85 (訂正依頼・報告はこちら)
塗替え塗装の品質管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 素地調整程度 1 種の場合は、新設塗装時の乾燥塗膜厚の管理基準値を適用する。
- 素地調整程度 2 種の場合は、塗膜厚平均値を塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の 100 % 以上とする。
- 素地調整程度 2 種、3 種 C、 4 種の場合は、新設塗装時の乾燥塗膜厚の管理基準値のうち、測定値の分布の標準偏差の規定は適用できる。
- 素地調整程度 3 種 A、3 種 B の場合は、測定値の最小値を塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の 80 % 以上とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
1は適当です。
素地調整程度1種では、ブラスト法で
さび、旧塗膜を全て除去し鋼材面を露出させます。
効果は最も優れていますが、周辺を粉じんなどで汚さないように
十分な養生を行う必要があります。
2は適当です。
素地調整程度2種は、電動工具と手工具を併用して
旧塗膜、さびを除去して鋼材面を露出させます。
しかし、さびが多少残存したり、
作業に要する時間も長くかかるといった問題もあります。
素地調整程度2~4種の管理基準では、
塗膜厚の平均値と最小値の規定は適用可能です。
しかし、塗膜厚の出来形にばらつきが多くなると
標準偏差は使用できなくなります。
よって3は不適当です。
4は適当です。
素地調整程度3種では、
しっかり密着している活膜部は残しますが、
劣化塗膜やさび、割れ、膨れなどの不良部分は除去して
鋼材面を露出させます。
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02
1)適当です
素地調整程度1種は旧塗膜を完全に除去し鋼材面を露出させるため、塗替えの場合でも塗膜のばらつきが無いので新設塗装時と同様の管理基準値を適用します。
目標塗膜厚合計値についてはロットの塗膜厚平均値は90%以上、最小測定値は70%以上、測定値分布の標準偏差は20%を超えないこと(ただし測定平均値が目標塗膜厚合計値より大きい場合は合格)とします。
2)適当です
素地調整程度2種は一部の条件を除き全面の塗装を除去するため、塗膜厚平均値を塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の100%以上とします。
素地調整程度2種の塗替え塗装ではブラスト法ではなくディスクサンダーやワイヤホイルなどの動力工具で作業するため、鋼材面露出部の仕上がり状態が部分により異なるので、1種の管理基準値は適用できません。
3)適当ではありません
素地調整程度2種、3種C及び4種の場合は、新設塗装時の乾燥塗膜厚の管理基準値のうち塗膜厚平均値と最小値の規定が適用されます。
目標塗膜厚合計値についてはロットの塗膜厚平均値は90%以上、最小測定値は70%以上で基準を満たすと見なされます。
4)適当です
素地調整程度3種A、3種Bの場合は塗膜の活膜を残しさびや割れなどの不良塗膜を除去した状態であり、新設塗装時の管理基準値は適用できません。
さびなどを除去した鋼材面露出部では十分な塗膜厚が必要なので、測定値の最小値を新設塗装時の場合よりも10%大きくし、塗替え塗装分の目標塗膜厚合計値の80%以上とされます。
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03
素地調整程度1種は、ブラスト法でさび、旧塗膜を全て除去し鋼材面を露出させるもので素地調整の効果は最も優れていますが周辺を粉じんなどで汚さないように十分な養生を行う必要があります
2×
素地調整程度2種は、電動工具と手工具を併用して旧塗膜、さびを除去し鋼材面を露出させるが、さびが多少残存したり、作業に要する時間も長くかかります。
3〇
素地調整程度2~4種の管理基準は、塗膜厚の平均値と最小値を使用します。ただ、塗膜厚の出来形にばらつきが多くなると平均値と最小値の値に信用性がなくなるため、標準偏差は使用できなくなります。
4×
素地調整程度3種は、活膜部は塗膜表面の粉化物や付着物を除去し軽く面粗しをするが、劣化塗膜やさび、割れ、膨れなどの不良部分は除去して鋼材面を露出させます。
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