2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
薬液注入 問86

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 薬液注入 問86 (訂正依頼・報告はこちら)

地盤の液状化に影響を及ぼす要因となる地盤材料特性として適当でないものは、次のうちどれか。
  • 粒度特性
  • 透水係数
  • 単位体積重量
  • 強熱減量

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1は適切です。
粒度とは、粒状物質の粒のサイズ分布のことです

2は適切です。
透水性とは、地質が水を通す性質のことです。
透水係数はその通りやすさを表す係数です。

3は適切です。
単位体積重量とは、単位体積当たりの重量のことです。
密度との違いは、重力加速度gがかかっているかどうかです。

強熱減量試験は、土壌や鉱物中に含まれる揮発性物質、
特に有機物の質量を質量の減少率から算出するものです。
地盤材料特性とは関係ありませんので、
4は不適切です。

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02

1)適当です

粒度特性は粒度試験により求められ、細粒分含有率が高いほど地下水位面したの単位水量が低くなり、液状化発生の可能性が高くなるとみられます。

液状化ではボイリングとも呼ばれる噴砂という地面から砂と水が混ざった泥水が噴き出す現象が起こる地盤は、シルト質砂や中砂などの砂層土の場合が多く見られます

2)適当です

透水係数は地盤が液状化を許容するかどうかの目安となります。

地下水位低下工法を施し液状化による被害を軽減させる場合、透水係数が1×10⁻⁵m/sよりも高い地盤であることを確認します。

地盤の土質が礫などの大きいものであるほど透水性は高く、粘性土など粒径が小さいほど透水度は低いものとなります。

3)適当です

単位体積重量は繰り返しせん断強度を求める際に必要となります。

繰り返しせん断強度は地盤内のある1点にかかる地震力の大きさを示すもので、地表加速度から換算式を用いて求め、その数値で液状化抵抗比を割ってFL値を割り出します。

FL値は検討する対象となる地盤の液状化に対する低効率です。

4)適当ではありません

強熱減量は地盤の土に含まれる有機物などの揮発性物質の質量を表します。

試料を電気マッフル炉などで加熱し、加熱前の質量との比率を計算する強熱原料試験によって求められます。

セメントを使用した地盤改良の際に土中の有機物を調査する際に必要な数値です。

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03


粒度とは、粉・土・石・骨材などの大小の粒の分布状態のことです

透水係数は地層の透水性を表す係数です。

単位体積重量は土の密度に重力加速度を加えたものです。
4〇
強熱減量試験は、土壌や鉱物中に含まれる有機物の質量を質量の減少率から算出されるものなので、地盤材料特性とは関係ありません

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