2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
薬液注入 問87
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 薬液注入 問87 (訂正依頼・報告はこちら)
土の粒度に基づく土の分類方法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 均等係数は、粒径加積曲線の傾きを示し、この値が大きいほど広い範囲の粒径の粒子を含む土で、小さいほど粒径がそろっている土である。
- 有効径は、土に含まれる細粒分の大きさの程度を知る指標となるもので、砂を多く含む土の強度の推定に用いられる。
- 材料としての土と岩石は、粒径 50 mm 以下の土質材料とそれより大きい岩石質材料に大別される。
- 粘土以下の細粒分の含有量が、質量比で 50 % 以上の土を細粒土、砂や礫の粗粒分の含有量が50 % を超える土を粗粒土という。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1は適切です。
均等係数は、累積した通過質量百分率が60%になる粒子の大きさと有効径の比です。
小さくなるほど粒径が揃っていることになり、
すべて同じ粒子径なら、均等係数は1になります。
有効径は、累積した通過質量百分率が10%になる粒子の大きさをmmで示したものです。
有効径は土に含まれる細かい粒子の大きさがどの程度なのかを知る指標で、
土の透水性(水の通しやすさ)の推定に使用されます。
土の強度の推定には使用されないため、2は不適切です。
土質材料と岩石材料では、使用用途が異なります。
よって、材料として大別することはないため、
3は不適切です。
細粒土とは、シルトと粘土が全体の50%以上含有されている土のことです。
粘土以下の細粒分についてではないため、
4は不適切です。
参考になった数8
この解説の修正を提案する
02
1)適当です
均等係数とは粒径加積曲線において、試料の全てのうち60%が通過する砂の粒径と10%が通過する粒径の比率により示します。
この曲線で粒径の値が広く傾きがゆるやかな右肩上がりで表されていると土の粒子がほどよく分布されて良い土とされています。
値が狭く傾きが急であればあるほど粒度が悪い土とされています。
2)適当ではありません
有効径とはふるい分析にて通過質量百分率が10%の時の粒度を指し、土の中に含まれる細粒分が土の性質を左右するため、これにより土に含まれる細かな粒子の大きさを知ることが可能となります。
有効径は砂質土の透水性に大きく関係するため、透水係数の推定に用いられます。
3)適当ではありません
土質材料の区分は粒径の小さいものから粘土、シルト、砂、礫、石と大きく分けられます。
粘土は粒径0.005mmまで、シルトは0.075mmまで、砂は2.0mmまで、礫は75.0mmまでと区分されます。
粒径75mm以上は石と分類され、土質材料より大きい岩石質材料に分けられます。
4)適当ではありません
土質材料のうち細粒土に区分されるのは粒径が0.075mm以下のシルトと0.005mm以下の粘土で、細粒分の質量比は50%と同等かそれ以下とされています。
粗粒土に区分されるのは粒径が2.0mm以下の砂と75.0mm以下の礫で、粗粒分が50%以下とされています。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
03
均等係数は、全試料の60%が通過する砂の粒径と10%が通過する粒径の比で、1に近づくほど粒径が揃っていることになります。
2×
ある粒径のふるい目を通過した土の量の重量百分率(%)を縦軸に、粒径を対数目盛の横軸にしてプロットしたものを粒径加積曲線といいます。このグラフから重量百分率50%にあたる粒径が有効径となります。
3×
土質材料と岩石材料では、使用用途が異なります。
4×
粗粒土とは、比較的荒い土粒子で構成されている土です
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問86)へ
令和元年度(後期)問題一覧
次の問題(問88)へ