2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
土木 問6

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 土木 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートのスランプ試験に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • スランプ試験は、コンクリートのコンシステンシーを測定する試験方法である。
  • スランプ試験は、高さ30cmのスランプコーンを使用する。
  • スランプは、1cm単位で測定する。
  • スランプは、コンクリートの中央部で下がりを測定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは「スランプは、1cm単位で測定する。」です。

選択肢1. スランプ試験は、コンクリートのコンシステンシーを測定する試験方法である。

スランプ試験は、コンクリートの柔らかさ(流動性)を測定する試験で、英単語で“consistency”は液体などの濃度や密度、粘度の意味があります。

よって、適当です。

選択肢2. スランプ試験は、高さ30cmのスランプコーンを使用する。

スランプ試験に使用するスランプコーンとは、高さ30㎝・上部内径10㎝・下部内径20㎝・厚さ0.5㎝以上の金属製の円筒です。

よって、適当です。

選択肢3. スランプは、1cm単位で測定する。

スランプは0.5㎝単位で測定します。

よって、適当ではありません。

選択肢4. スランプは、コンクリートの中央部で下がりを測定する。

スランプとは、コンクリート中央部が30㎝から何㎝下がったのかを測定した値のことです。

よって、適当です。

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02

適当でないものは「スランプは、1cm単位で測定する。」です。

選択肢1. スランプ試験は、コンクリートのコンシステンシーを測定する試験方法である。

正しいです。

コンシステンシーはコンクリートの流動性を示すものです。

スランプ試験は、重力によるコンクリートの変形量を測定し、

コンシステンシーを測るものになります。

選択肢2. スランプ試験は、高さ30cmのスランプコーンを使用する。

正しいです

スランプコーンは上端内径100mm、下端内径200mm、

高さ300mm、厚さ5mm以上の金属製として、

適切な位置に抑えと取っ手をつけるものを使用します。

選択肢3. スランプは、1cm単位で測定する。

スランプ値の計測において、0.5cm刻みで計測を行います。

選択肢4. スランプは、コンクリートの中央部で下がりを測定する。

正しいです

測定位置は、コンクリートの広がりの中央部でのさがり位置になります。

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03

適当でないものはスランプは、1cm単位で測定する。」です。

選択肢1. スランプ試験は、コンクリートのコンシステンシーを測定する試験方法である。

適当です

スランプ試験は生コンクリートの品質のひとつであるコンシステンシー(流動性)を確認する試験です。

スランプコーンと呼ばれる容器の上部よりコンクリートを3分以内で3回に分けて流し込み、1回流し込んだあとに突き棒でコンクリートを25回突き空気を抜きつつ表面を平坦にします。

3回繰り返した後、スランプコーンを引き上げてコンクリートの変形後の高さの差を求めます。スランプ値が大きいほどコンシステンシー(流動性)が大きいとされています。

選択肢2. スランプ試験は、高さ30cmのスランプコーンを使用する。

適当です

スランプ試験ではスランプコーンと呼ばれる容器と突き棒、土台となる平板に高さを計測する検尺を使用します。

スランプコーンは横から上下に穴が開いた円柱状のもので、高さは30cm、上部の穴は直径10cm、下部の穴は20cmとなっています。

上部の穴からコンクリートを流し込む仕様になっています。

選択肢3. スランプは、1cm単位で測定する。

適当ではありません

スランプコーンにコンクリートを3回に分けて流し込んだあと、コーンを静かに引き上げるとコンクリートが流動し形を崩します。そのときどのくらい高さが低くなったかを計測し、それをスランプ値とします。

スランプ値の計測は検尺を使用し、0.5cm単位で小数点第2位以下を四捨五入して測定します。

選択肢4. スランプは、コンクリートの中央部で下がりを測定する。

適当です

スランプ値はコーンを引き抜いたコンクリートの上部の中央値において計測します。

上部に骨材による突起が見られる場合はそこを頂点に、中央部より外側が盛り上がっている場合は低い中央部から計測します。

上面の落差が3cm以上、上部の広がりにより中心軸が5cm以上偏ったとき、また極端に崩壊した場合は再試験となり、この場合は別のコンクリートを使用します。

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