2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度（後期）
土木 問25

裏法被覆工
越波した海水に、堤体の陸側（裏法）が侵食されないよう被覆するものです。

表法被覆工
波の力に抵抗するとともに、堤体から土砂が流出するのを防ぐため、堤体の海側（表法）を被覆するものです。図では（イ）にあたります。

根固工
堤体の滑動防止や、被覆工または基礎工を保護するために、その前面に設けられるものです。図では（ロ）にあたります。

基礎工
上部構造物を支え、滑動や沈下を防止するものです。図では（ハ）にあたります。

よって、正解は３です。

正解は「3」です。

堤防とは、現地盤を盛土またはコンクリートなどによって高さを増し、

越波・越流、高潮等による海水の侵入や、海岸の侵食を防ぐための

施設になります。

イ：表法被覆工

海岸堤防の前面を被覆し、波力に対抗するとともに

波浪による堤体土砂の流出を防止することを目的とします。

ロ：根固工

表法被覆工または基礎工の前面に設けられるものです。

波浪による前面の洗掘を防止して被覆工または基礎工を

防護することを目的とします。

ハ：基礎工

上部構造物を安全に支えるために設けられます。

上部構造物の滑動及び沈下に耐えるとともに、

波力による前面洗掘に耐えるように根入れを確保する必要があります。

（イ）法覆工とは、法面を被覆して堤体が洗掘されるのを防止し、法面を保護するものです。水がある側が表法被覆工、反対側が裏法被覆工となるため、表法被覆工となります。

（ロ）基礎工の前面の洗掘防止のために、その前面に設置されるものを根固め工といいます。

（ハ）構造物を支え、荷重を地盤に伝える役割をもつものを基礎工といいます。基礎工は主に地中につくられます。

よって、正解は（3）となります。