2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
鋼構造物塗装 問77
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 鋼構造物塗装 問77 (訂正依頼・報告はこちら)
塗料の可使時間と希釈に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 塗料は、可使時間を過ぎると性能が十分でないばかりか欠陥となりやすいので、可使時間を守る必要がある。
- 可使時間は、塗料の種類や湿度によって異なるので、混合後の使用時間に十分注意する必要がある。
- 塗料を希釈する場合は、適正でないシンナーを使用すると硬度が下がらないだけでなく、著しい場合にはゲル化したり樹脂が析出して使用できなくなる場合がある。
- 塗料を希釈する場合は、塗料と異なるメーカーの指定されたシンナーを用いることが望ましい。
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この過去問の解説 (3件)
01
塗料は用途によりシンナーを用いて希釈する必要があり、その場合は可使時間がそれぞれ違うので都度確認が必要になります。また、塗料にはそれぞれ可能使用時間が設定されており、それを忠実に守らないと塗膜不良の原因になります。
なお、無溶液型変性エポキシ樹脂塗料は希釈を必要としません。
適当です
塗料は、可使時間を過ぎると性能が低下し使用前の固化や塗膜不良の原因となるため、十分に注意する必要があります。特に多液型塗料は使用直前に主剤、硬化剤、金属粉などを混合して用いるため、混合後は時間とともに反応が進行し固化が進むため可使時間内に使用しなければいけません。
さらに作業時の気温が高い場合は可使時間が短くなるため、施工ではその都度環境にも注意を払います。
適当ではありません
塗料の可使時間は塗料の種類や温度によりそれぞれ異なるため、混合後の使用時間に十分注意を払います。例えばエポキシ樹脂塗料下塗りは通常用では10℃以下の環境で8時間以内ですが、低温用だと5℃以下の環境で5時間以内となります。
湿度は塗装後の乾燥の際に塗膜はく離などの原因になりますが、可使時間では温度を重要視するため、この解は適当ではありません。
適当ではありません
塗料は、それぞれ適したシンナーが存在するので、適正なものを使用するようにします。
希釈時は塗装作業時の気温やその塗付方法、塗付面の状態に適した粘度に調整する必要がありますが、適していないシンナーを使用すると粘度が下がらない上にゲル化や樹脂の析出などで使用不可能となる場合があります。
この解は硬度が下がらないとされているので、適当ではありません。
適当ではありません
塗料を希釈する場合は、その塗料と同一のメーカーで取り扱われている指定されたシンナーを使用するようにします。
また、シンナーでの希釈は定められた希釈率以上に希釈すると粘度が下がり施工不良を引き起こす可能性があります。
この解は塗料と異なるメーカーのシンナーを用いるようにとされているので、適当ではありません。
解2は一見正解にも見えますが、「温度」が「湿度」に代わっているので注意が必要です。湿度は塗装作業時に仕上がりを左右する場合に重要となり、希釈ではあまり重要ではありません。
解3では下がらないのは「硬度」ではなく「粘度」です。硬度は塗装後の乾燥時の問題となります。
解4では塗料と「異なる」メーカーのシンナーではなく「同一の」メーカーのシンナーが推奨されます。
この問題は言葉の矛盾を発見すべきものです。落ち着いて問題をよく読みましょう。
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02
適当です。
2.誤
可使時間に影響するのは湿度ではなく”温度”です。
3.誤
適正でないシンナーで希釈すると
塗料の”たれ”や”流れ”の原因となります。
4.誤
塗料メーカーの指定するものを使用することが望ましいです。
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03
正解は「1」です。
文面通り、正しいです。
塗料は、材料によって違うため、
採用する前に使用条件などを確認を行う必要があります。
2.間違いです。
湿度ではなく、温度によって異なります。
カタログなど、使用条件をよく確認いたしましょう。
3.間違いです。
希釈が少ないと粘度が高くなり、塗りづらく、
刷毛やローラーのムラが目立ちやすくなります。
希釈しすぎると、粘度が低下し、塗料が垂れてしまいます。
4.間違いです。
塗料を希釈する場合は、使用する塗料メーカーが
指定しているものを使用することが望ましいです。
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