2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
薬液注入 問91
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 薬液注入 問91 (訂正依頼・報告はこちら)
シールド工法において発進部の地山の安定をはかる対策などの補助工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 仮壁切削工法は、仮壁を設置しシールドで直接切削し発進する工法で、発進又は到達のための薬液注入などの補助工法を最小限にすることができる。
- 薬液注入工法は、水ガラス系の注入材を地盤中に圧入し、地山の間げきや割れ目に浸透させ止水性を高め、脈状注入による土の圧密効果などにより強度増加を期待するものである。
- 高圧噴射かくはん工法は、薬液注入工法に比べ均質な改良体の造成が可能であるが、適用地盤の制約が多いという特徴がある。
- 凍結工法は、地盤の間げき水を氷結させることによって地盤を一時的に固結させるが、粘性土地盤などでは凍結膨張と解凍による周辺地盤への影響があるので注意が必要である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「3」です。
高圧噴射かくはん工法は、薬液注入工法よりも
適用可能な地盤が多いです。
1.正しいです。
仮壁切削工法は、仮壁を直接シールドで切削し、発進する工法で、
従来の工法と比較して、地盤改良の範囲が少なく、
地山を露出させないため、安全性・経済性の向上、工期短縮などの長所があります。
2.正しいです。
薬液注入工法は、地山に注入材を注入し、地盤の透水係数を小さくすることで、
地盤の強度を増加させ、地盤安定性を向上させます。
4.正しいです。
凍結工法は、地下水を含む土を凍らせることで、地盤の強度を増加させ、
地盤安定性を向上させます。
ただし、凍結時の膨張や解凍時の沈下等の注意が必要なことと、
薬液注入工法等と比較して工費が高くなります。
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02
適当です。
2.正
適当です。
3.誤
適用地盤の制約は少なく
比較的多くの地盤で使用できます。
4.正
適当です。
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03
シールド工法において発進部の地山安定について留意点や対策等を押さえることがポイントになります。
仮壁切削工法とは、ウレタン樹脂材料等を使用して到達部に仮壁を作製し、シールドで切削する工法で、地盤改良の範囲が少なく、切削も容易となることから、工期短縮や経済性での有利が特長となる工法です。
よってこの記述は適当です。
薬液注入工法は地盤に薬液を注入することで、透水性を低下させ、地盤を強化する工法です。
よって、この記述は適当です。
高圧噴射かくはん工法は、硬化剤等を高圧で噴射することで、地盤を切削しながら混合と攪拌を行う工法です。適用可能な地盤の範囲が広いとともに、地中構造物を避けた施工なども可能です。
よって、この記述は不適当です。
凍結工法は、地下水を含む土を凍らせることで地盤を固める工法です。凍結した土は、透水性が低く、強度も高く、更に地下水の噴出、土砂崩壊のリスクが低減される。凍結融解による周辺地盤への影響には留意する必要がある工法です。
よってこの記述は適当です。
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