2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
薬液注入 問92

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 薬液注入 問92 (訂正依頼・報告はこちら)

地下水位低下工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 地下水位低下工法を用いる場合は、地下水位が高く、地盤が不安定で掘削作業が困難な場合に採用され、一般的にディープウェル工法とウェルポイント工法が用いられる。
  • 地下水位低下工法を用いる場合は、対象とする砂層中に連続した透水層があると目的とする水位低下の効果が得られないこともあるので、事前に透水層の有無を確認する。
  • ディープウェル工法は、井戸を掘削底面以下まで掘り下げ、重力によって地下水を集水してポンプで揚水するため、透水係数が小さくなると重力の作用のみでは地下水の集水が困難となる。
  • ウェルポイント工法は、透水係数が大きい砂層から小さい砂質シルト層まで広範囲の地盤に適用が可能である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「2」です。

連続した透水層があっても効果は得られます。

地下水位低下工法で適さない地盤は、以下のとおりです。

・砂利や砂鉄の採掘跡地で緩い砂で深く埋め戻しがされている場合

・液状化層の下部に軟弱な粘性土層が厚く堆積している場合

1.正しいです。

地下水位低下工法は、液状化対策工法の一つであり、

ディープウェル工法とウェルポイント工法が主な工法です。

3.正しいです。

ディープウェル工法は、重力により地下水を集め、水中ポンプで揚水する工法です。

水中ポンプにより井戸内の水位を低下させ、地下水を集水します。

そのため、透水係数が小さい地盤は集水が難しくなり、適用範囲外になります。

4.正しいです。

ウェルポイント工法は、透水係数が大きい地層から小さな地層まで、

幅広く適用できます。

参考になった数4

02

地下水位低下工法の概要と特徴や適用箇所等を覚えることがポイントになります。

選択肢1. 地下水位低下工法を用いる場合は、地下水位が高く、地盤が不安定で掘削作業が困難な場合に採用され、一般的にディープウェル工法とウェルポイント工法が用いられる。

地下水位低下工法は地盤の地下水位を低下させて、液状化を防止する工法です。

一般に、重力排水となるディープウェル工法と強制排水のウェルポイント工法が用いられます。

よって、この記述は適当です。

選択肢2. 地下水位低下工法を用いる場合は、対象とする砂層中に連続した透水層があると目的とする水位低下の効果が得られないこともあるので、事前に透水層の有無を確認する。

地下水位低下工法は、対象とする砂層中に透水層があっても効果は得られます。

よって、この記述は不適当です。

選択肢3. ディープウェル工法は、井戸を掘削底面以下まで掘り下げ、重力によって地下水を集水してポンプで揚水するため、透水係数が小さくなると重力の作用のみでは地下水の集水が困難となる。

ディープウェル工法は、重力によって地下水を集水し排水する重力排水方式になります。

透水性が高い地盤の方が、地下水が集水されるので、透水係数が小さい地盤では適用しづらい。

よって、この記述は適当です。

選択肢4. ウェルポイント工法は、透水係数が大きい砂層から小さい砂質シルト層まで広範囲の地盤に適用が可能である。

ウェルポイント工法は、集水するポイントを多数の箇所に設置して強制的に排水を行い地下水位を低下させる工法です。透水係数の大きい地盤から小さい地盤まで適用することが出来ます。

よって、この記述は適当です。

参考になった数1

03

1.正
適当です。
2.誤
対象とする砂層中に連続した透水層がある場合でも効果を得られます。
3.正
適当です。
4.正
適当です。

参考になった数2