2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木1 問112

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木1 問112 (訂正依頼・報告はこちら)

盛土工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 盛土の締固めの目的は、土の空気間隙を少なくすることにより、土を安定した状態にすることである。
  • 盛土材料の敷均し厚さは、盛土材料の粒度、土質、要求される締固め度等の条件に左右される。
  • 盛土材料の含水比が施工含水比の範囲内にないときには、空気量の調節が必要となる。
  • 盛土の締固めの効果や特性は、土の種類、含水状態及び施工方法によって大きく変化する。

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは 3 です。

1.重機等による転圧によって盛土が締め固まり、安定した土構造物となります。

2.盛土材料の性質によって、転圧前と転圧後の体積・密度の変化度合いに差があるため、モデル施工を実施し、その材料に適した敷き均し厚さを決定します。

3.盛土材料の含水比が施工含水比の範囲の外にある場合、水分を適量加えたり、天日干し等で少し乾燥させたりと、含水比調整を行ってから盛土に使用します。

4.盛土の効果や特性は、土の種類、含水状態、施工方法によって大きく変わってくるため、これらの条件が変わる都度、モデル施工を行い、適切な施工方法を定めます。

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02

1 .盛土の締固めの目的は、土の空気間隙を少なくすることにより、土を安定した状態にすることです。

適当です。

締固めることで空気間隙(かんげき)を少なくし、透水性(とうすいせい)が低下し、土砂の体積変化(収縮・膨張)を小さくすることができます。

2 .盛土材料の敷均し厚さは、盛土材料の粒度、土質、要求される締固め度等の条件に左右されます。

適当です。

一般的に路床と路体は仕上り厚さが決まっていますが、粒度や土質、締固め機械、施工方法などによりよって変わることがあります。なるべく薄層かつ水平に敷き均すことが基本です。

3 .盛土材料の含水比が施工含水比の範囲内にないときには、空気量の調節が必要となります

適当ではありません。

含水比が施工範囲内にないときは、含水比が範囲内に入るように調節しなければなりません。天日にさらして乾燥させる曝気(ばっき)乾燥や袋に入れて重力を利用するなどの強制乾燥、異なる粒度の砂や土砂を投入して撹拌することで乾燥させるなど粒度調整を行う、トレンチ掘削を行うなどして含水比を低下させる方法や、反対に乾燥し過ぎている場合は散水を行います。

4 .盛土の締固めの効果や特性は、土の種類、含水状態及び施工方法によって大きく変化します。

適当です。

最適含水比や最大乾燥密度に近づけることが最適の締固めとなりますが、土質や粒度、人力(端部や狭い場所など)や機械での施工方法により締固めの効果は大きく異なります。

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03

1)適当です

土の締め固めの目的は、土の間隙を減少させて透水性を低下させ、水の侵入によるなんか膨張を小さくさせることで土を最も安定した状態にすることです。

また、盛土法面の安定や荷重に対する支持力を向上させ、強度特性を持たせて圧密沈下などの変形を防ぐ目的もあります。

2)適当です

盛土の敷均し厚さは、盛土が路体や堤体などの場合は1層の締固め厚さは30cm以下、敷き均し厚さは35~45cm以下とされ、路床の場合は1層の締固め厚さ20cm以下、敷き均しは25~35cm以下とされています。

締固め度は道路土工路体や海岸、砂防土工では85%以上、路床や河川土工では90%以上とされています。

3)適当ではありません

盛土に利用する材料の含水比は、施工含水比の範囲内であることが求められます。

施工含水比は一般的には最適含水比付近とされており、この場合は水分量を調整することが必要となります。

含水比が低い場合は散水などで加水し、含水比が高い場合はばっ気乾燥を促すため、レーキドーザやリッパーなどで地盤をかき起こすなどして乾燥を促し水分を蒸発させます。

4)適当です

盛土の締固め効果や特性は土の状態により大きく異なります。

礫や砂を多く含む砂質土では、乾燥密度や空気間隙率、施工含水比などで規定する品質規定方式を採用します。

岩塊や玉石などの混入が多く粒径含水比があまり変化しない材料では、締固め機械や敷き均し厚さ、締固め回数などを仕様書で定める工法規定方式を採用します。

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