2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木1 問113
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木1 問113 (訂正依頼・報告はこちら)
軟弱地盤における次の改良工法のうち、締固め工法に該当するものはどれか。
- 押え盛土工法
- バーチカルドレーン工法
- サンドコンパクションパイル工法
- 石灰パイル工法
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 3 です。
1.押え盛土工法は、円弧すべりに対する抵抗力を付加する工法です。
2.バーチカルドレーン工法は、サンドドレーン(砂の柱)等を地中に適切な間隔で設け、圧密沈下促進を図る工法です。
3.サンドコンパクションパイル工法は、よく締め固まった砂杭を地中に造成することで、軟弱地盤のせん断抵抗力の向上を図る締固め工法です。
4.石灰パイル工法は、パイル状に生石灰を軟弱地盤に打設し、石灰の持つ吸水性によって、地盤内の含水量を減らし、地盤の強度増加を図る工法です。
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02
軟弱地盤の改良工法の名称一覧を以下に記載いたします。
・表層処理工法
表層排水工法、サンドマット工法(敷砂工法)、敷設工法(敷設材工法)、表層混合処理工法(添加材工法)
・置換工法
掘削置換工法、強制置換工法
・押え盛土工法
・緩速載荷工法
・載荷重工法
盛土載荷重工法
プレローディング工法、サーチャージ工法
・真空圧密工法(大気圧載荷工法)
・地下水位低下工法
ウェルポイント工法、ディープウェル工法
・バーティカルドレーン工法
サンドドレーン工法、ペーパードレーン工法
・振動締固め工法
サンドコンパクションパイル工法、バイブロフローテーション工法、ロッドコンパクション工法(振動棒工法)、重錘(じゅうすい)落下締固め工法
・固結工法
深層混合処理工法、石灰パイル工法、薬液注入工法、凍結工法
設問より、(振動)締固め工法に該当するのは、3 サンドコンパクションパイル工法です。
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03
1)該当しません
押え盛土工法は軟弱地盤対策工法のひとつで、盛土側面に抑え盛土を施し、斜面上部からの土の荷重によるすべり破壊を防止する工法です。
材料を速やかに調達することが可能で施工も迅速に対応できるため、すべり破壊を生じた河川堤防に対し復旧のための応急処置時に採用されることが多くあります。
同じ押え盛土工法に緩斜面工法もあり、こちらは法面勾配を緩やかにする処置を施します。
2)該当しません
バーチカルドレーン工法は軟弱地盤工法のひとつで、地盤に砂を埋め込み地盤改良を図る工法です。
地盤中に適当な間隔で砂柱を鉛直方向に設置し、水平方向の圧密排水距離を短縮して圧密沈下を促進するとともに強度増加を図ります。
軟弱地盤工法にはこのほかサンドドレーン工法やカードボードドレーン工法などがあります。
3)該当します
サンドコンパクションパイル工法は締固め工法のうち、軟弱地盤対策工法のひとつであり、また締固め工法に該当します。
ケーシングパイプにより地盤内に砂の杭を打ち込み振動させて締固め、砂杭と軟弱層をある程度置き換えることで地盤強化を図ります。また砂柱を打ち込むことで周辺地盤の土も締め固まり、地盤内の水分を排出する効果も発揮します。
締固め工法はこのほか、グラベルコンパクション工法や振動棒工法などがあります。
4)該当しません
石灰パイル工法は固結工法のひとつに含まれます。
生石灰を利用して地盤内に柱を形成し、その柱に地盤の地下水を吸水させることにより地盤を脱水させ、地盤の強度を向上させつつ沈下を減少させます。
また深層混合処理工法や薬液注入工法なども固結工法に含まれ、薬液などを使用した科学的結合により地盤を固結させて沈下防止と安定を図ります。
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