2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木1 問114

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問題

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは 2 です。

1.骨材はコンクリート総量の6~8割を占めます。そのため骨材の品質は、コンクリートの性質に大きく影響を及ぼします。

2.吸水率の大きい骨材を持つコンクリ-トが寒冷地に使用された場合、骨材内部の水分が凍結によって膨張し、その圧によってコンクリートの破壊をもたらす可能性があります。したがって、耐凍害性は低下します

3.有機不純物を多く含む骨材を用いると、有機不純物がコンクリート中の水酸化カルシウムと結びついて、凝結や硬化を妨げ、強度や耐久性に悪影響を及ぼします。

4.骨材の粗粒率は、80mmから0.15mmまでの10種類の網ふるいで、各ふるいに留まった試料の重量の和を100で除したもので、粗い材料ほど、ふるいに留まるため、粗粒率は大きくなります。

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02

1 .骨材の品質は、コンクリートの性質に大きく影響します。

適当です。

骨材の品質は、

(粗骨材)ふるい分け試験、吸水率試験、硫酸ナトリウムによる安定性試験、ロサンゼルス試験機によるすりへり試験

(細骨材)比重試験、有機不純物試験、表面水率試験

上記の試験を経て合格したもののみを使用します。

骨材の他に、セメントに関しても試験を合格したもののみを使用します。

2 .吸水率の大きい骨材を用いたコンクリートは、耐凍害性が向上します

適当ではありません。

吸水率の大きな骨材を用いると、練り混ぜを行った際に、大量に吸水してしまい、硬化後においても外気温が氷点下になるとコンクリート内の水分が凍結してしまいます。凍結と融解をすることにより、凍害が発生し、コンクリートの品質が大きく低下します。吸水率の小さな骨材を使用することで、凍結融解となる水分量を減少させることができます。

3 .骨材に有機不純物が多く混入していると、凝結や強度等に悪影響を及ぼします。

適当です。

有機不純物が多く混入すると、その成分がセメントと結合してしまい、コンクリートの効果を妨げてしまうため、有機不純物を取り除く必要があります。

4 .骨材の粗粒率が大きいほど、粒度が粗いです。

適当です。

粗粒(そりゅう)率とは、各ふるい(例:40mm,20mm,…0.15mm)に留まる骨材の質量百分率の総和をいいます。

粗粒率が大きいほど、ふるいに留まる骨材が多いため、様々な粒度のものが含まれていることがわかります。

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03

1)適当です

コンクリートに使用する骨材(砕石)はコンクリートの品質を大きく左右するものです。

水分の吸収や温度変化など気象による作用の影響が出ないように物理的に安定していること、セメントとの反応などによる劣化を防止するため科学的にも安定していることが求められます。

また強固なコンクリートの形成のために堅硬で密度も大きいことが条件となります。

2)適当ではありません

コンクリートの耐凍害性を向上させるためには骨材の密度が大きく吸水率の小さいものを用いるのが良いとされています。

吸水率が大きいと水分を多く含む分、初期凍害や凍結融解作用による凍害を引き起こしやすくなるため、この設問は間違いとなります。

3)適当です

コンクリートに使用する骨材は清浄であることが求められます。

有機不純物やゴミ、泥や塩化物などがコンクリートに対し有害となる一定の量以上含まれていないことが求められます。

また細かい石片などが含まれているとコンクリートの単位水量も大きくなるため、一定量以下を保つようにします。

4)適当です

骨材では大小粒の砕石や砂の混合の度合いを粒度と呼び、粗粒率が大きいほど粒度の大きい骨材が多く含まれているため粒度が粗くなります。逆に、粒度の小さい骨材が多いと粒度が細かくなります。

ふるい分け試験により重量で90%以上が通るふるいのうちの最小寸法の呼び寸法を粗骨材の最大寸法とします。

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