2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木1 問111
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木1 問111 (訂正依頼・報告はこちら)
土質試験における「試験名」とその「試験結果の利用」に関する次の組合せのうち、適当でないものはどれか。
- 砂置換法による土の密度試験 ――――― 土の締固め管理
- 土の一軸圧縮試験 ―――――――――― 支持力の推定
- ボーリング孔を利用した透水試験 ――― 地盤改良工法の設計
- ポータブルコーン貫入試験 ―――――― 土の粗粒度の判定
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この過去問の解説 (3件)
01
適当でないものは 4 です。
1.砂置換法は、転圧された土の密度を測定する試験で、締固め度評価のために用いられます。
2.土の一軸圧縮試験は、自然の地盤から採取した土試料を拘束のない状態で圧縮する試験で、その最大圧縮応力である一軸圧縮強さを測定します。一軸圧縮強さは、サンプリングした層の地盤のせん断強さ(支持力)を推定するのに用いられます。
3.ボーリング孔を利用した透水試験は、地下水位より低い位置にある砂質層や礫層における透水係数を求めるための試験です。得られた透水係数は、地盤改良工法の設計に用いられます。
4.ポータブルコーン貫入試験は、コーン(コーンペネトロメータ)を人力で貫入し、貫入抵抗を求める試験で、建設機械のトラフィカビリティの判定に主に使用されます。特に、軟弱地盤や湿地帯において、重機がぬかるみにハマって動けなると大変ですので、事前に本試験を実施することが重要です。
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02
1 .砂置換法による土の密度試験 ――――― 土の締固め管理
適当です。
2 .土の一軸圧縮試験 ―――――――――― 支持力の推定
適当です。
3 .ボーリング孔を利用した透水(とうすい)試験 ――― 地盤改良工法の設計
適当です。
4 .ポータブルコーン貫入試験 ―――――― 土の粗粒度の判定
適当ではありません。
ポータブルコーン貫入試験の目的は、求められるコーン指数(kN/m2)を用いて土工を行う際の施工機械のトラフィカビリティーを判定したり、比較的浅い層の土質調査に使用されます。
なお、土の粗粒度の判定に使用される試験は、ふるい分析や沈降分析による粒度試験です。
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03
1)適当です
砂置換法による土の密度試験は、工事対象の地盤の原位置での土の密度を求めて締固めの具合を管理するために用いられる試験です。
現場の地盤を掘削して試験孔を設け、その孔に試験用砂が充填されたジャーを設置してから砂を一気に流し込み、ジャーに残った砂から孔内の砂の体積を算出します。
体積と掘削時に発生した土の質量とを利用して土の密度を求め、それにより含水比が最適となるように管理します。
2)適当です
土の一軸圧縮試験は主に土の強さや安定性を調査し支持力の推定に用いられる試験です。
試料となる土を円柱状の供試体に形成し、加圧版を上下に設置し一軸の方向から圧力を加えて1分間に供試体の高さの1%の圧縮ひずみが生じる速度で載荷を行います。
圧縮するごとに圧縮応力が増加し、最大値を超えるある地点で応力が減少し始めるので、その最大値を一軸圧縮強さとします。一軸圧縮強さを2で割ると粘着力や変形係数が判明します。
3)適当です
ボーリング孔を利用した透水試験は主に地盤改良のために薬液注入工事を計画する目的で実行され、注入工事前に試験注入を実施してその効果を確認します。
試験深度の手前まで掘削したボーリング孔内の先端に地下水が流入する試験区間を設けて、孔内の水位を人工的に低下させます。その後水位が回復する状況を測定してその時間と水位の回復量から透水係数を求めて、試験注入の改良効果を確認します。
4)適当ではありません
ポータブルコーン貫入試験は主に軟弱な地盤の土質や強度、粘着力などを求めるために用いられる試験です。
建設機械のトラフィカビリティや締固めの管理などの目的のため、コーンペネトロメーターと呼ばれる先端にコーン(円すい体)が取り付けられたT字状のロッドを人力で地中に貫入させて、1秒につき1cmごとの抵抗力を求めます。
土の粗粒度の判定には主にふるい分けによる土の粒度試験が用いられます。
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