2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木1 問116
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木1 問116 (訂正依頼・報告はこちら)
フレッシュコンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- コンシステンシーとは、コンクリートの仕上げ等の作業のしやすさである。
- スランプとは、コンクリートの軟らかさの程度を示す指標である。
- 材料分離抵抗性とは、コンクリート中の材料が分離することに対する抵抗性である。
- ブリーディングとは、練混ぜ水の一部が遊離してコンクリート表面に上昇する現象である。
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この過去問の解説 (3件)
01
適当でないものは 1 です。
1.コンシステンシーは、フレッシュコンクリートの変形あるいは流動に対する抵抗性を表すもので、仕上げ等の作業のしやすさはフィニッシャビリティーと言われます。
2.スランプは、生コンの柔らかさを示す数値でコンクリートの流動性を見るための指標として日常管理試験で実施されます。
3.コンクリートの材料分離は、コンクリートの粘性不足と構成材料の密度差が主要因となって起こります。そのため、配合や施工運搬方法を工夫することによって材料分離抵抗を上げていくことが求められます。
4.ブリーディングは単位水量が多いと発生し、コンクリ-トの水密性低下、鉄筋との付着の低下、コンクリート表面の美観を損なう等の悪影響を及ぼします。
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02
1 .コンシステンシーとは、コンクリートの仕上げ等の作業のしやすさである。
適当ではありません。
コンシステンシーとは、フレッシュコンクリートの流動や外力による変形への抵抗する程度を表します。フレッシュコンクリートの仕上げ等の作業のしやすさは、ワーカビリティーです。
2 .スランプとは、コンクリートの軟らかさの程度を示す指標です。
適当です。
スランプ試験では、スランプコーンを用いて、フレッシュコンクリートの軟らかさを0.5㎝単位で測定します。コンクリートの受入試験に使用され、フレッシュコンクリートの軟らかさには指定された許容範囲があり、条件を満たさない場合はそのコンクリートの受入れをしてはなりません。
3 .材料分離抵抗性とは、コンクリート中の材料が分離することに対する抵抗性である。
適当です。
文字通り、コンクリートの材料である骨材、セメント、練り混ぜ水が分離することの抵抗性を表します。
4 .ブリーディングとは、練混ぜ水の一部が遊離してコンクリート表面に上昇する現象である。
適当です。
フレッシュコンクリートの打設中や打設後にブリーディングは発生します。練り混ぜ水が多すぎると、コンクリート表面の仕上げが困難になるほか、コンクリート内部に水の通り道ができ、水密性や耐久性が低下するので、練り混ぜの際には多くなりすぎないように注意します。
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03
1)適当ではありません
コンシステンシーはフレッシュコンクリートの変形や流動性に対する抵抗性の度合いで、流動性が高いほどコンシステンシーが大きいとされます。
コンクリートの仕上げのしやすさなどを表す指標はワーカビリティ―と呼ばれ、フレッシュコンクリートが柔らかいほど作業効率が高く作業性が向上します。打ち込み箇所や打ち込み及び締固め方法に応じて、なおかつ材料分離をしないような数値を目標とします。
2)適当です
フレッシュコンクリートにおけるスランプは水分量や流動性などを示すひとつの指標です。
試験方法はスランプコーンと呼ばれる容器の上部よりコンクリートを3分以内で3回に分けて流し込み、1回流し込んだあとに突き棒でコンクリートを25回突き空気を抜きつつ表面を平坦にします。
3回繰り返した後、スランプコーンを引き上げてコンクリートの変形後の高さの差を求めます。この時の天端の差が小さいほど硬く良質なコンクリートとされています。
3)適当です
材料分離抵抗性はコンクリートの表面強度低下により、ひび割れなどを起こす可能性の低さを表します。
抵抗性が高いほど、運搬または打ち込みにおいてフレッシュコンクリートの構成材料の分布が乱れ、粗骨材がコンクリート内にて局部的に集中したり水分が表面に上昇するブリーディングが発生したりといった可能性が低くなります。
4)適当です
ブリーディングとはコンクリート打ち込み後にコンクリートの成分が分離することにより、水分が打ち込み面に浮き上がってくる現象です。コンクリートの粘性が不足すると砂礫が沈降し、水分がセメント成分とともにブリーディングとなって溶け出して表面の強度が低下しひび割れ発生の可能性が高くなります。
この水分量を測定することにより、材料分離抵抗性の高低を判断します。
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