2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木2 問125

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問125 (訂正依頼・報告はこちら)

河川護岸に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 横帯工は、法覆工の延長方向の一定区間ごとに設け、護岸の変位や破損が他に波及しないように絶縁するものである。
  • 縦帯工は、護岸の法肩部に設けられるもので、法肩の施工を容易にするとともに、護岸の法肩部の破損を防ぐものである。
  • 小口止工は、法覆工の上下流端に施工して護岸を保護するものである。
  • 護岸基礎工は、河床を直接覆うことで急激な洗掘を防ぐものである。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 .横帯(よこおび)工は、法覆工の延長方向の一定区間ごとに設け、護岸の変位や破損が他に波及しないように絶縁するものです。

適当です。

法覆工の延長方向とは、上下流方向を意味します。横帯工は連続する法覆工の一定区間内に施工し、横帯工が施工端部となる場合は小口止工とも呼ばれます。

2 .縦帯(たておび)工は、護岸の法肩部に設けられるもので、法肩の施工を容易にするとともに、護岸の法肩部の破損を防ぐものです。

適当です。

3 .小口止工は、法覆工の上下流端に施工して護岸を保護するものです。

適当です。

小口止工は、矢板を地中に深く挿入する工法や、法覆工と隣接する土砂とのすりつけに蛇篭(じゃかご)や連結ブロックを用いたりして施工し、上下流の浸食を防止します。

4 .護岸基礎工は、河床を直接覆うことで急激な洗掘を防ぐものです。

適当ではありません。

護岸基礎工は、法面を覆う法覆(のりおい・のりふく)工の支えとして法覆工の下端の位置に設置します。その他に、法覆護岸の滑動防止や、裏込め部の土砂の流出防止などがあります。

設問の説明文は、根固(ねがため)工のものです。

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02

適当でないものは 4 です。

1.設問の記述の通り。横帯工の厚さは一般的に30cm程度とされており、階段工を横帯工として代用するケースもあります。

2.設問の記述の通りです。

3.横小口止工には、プレキャスト製品の小口止ブロックを用いるケースが一般的となっております。

4.護岸基礎工は、護岸の法覆工の土台となる基礎構造物です。急激な洗堀を防ぐため護岸基礎工の前面に設けられるのは根固工ですので、記述は誤りです。

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03

1)適当です

横帯工は隔壁工とも呼ばれ、護岸施工区間の中間部に50mほどの間隔で横帯工を施します。

連続せず一定区間ごとに設置するのは護岸の変位や崩壊が他部位に及ばないように、その影響を遮断する目的のためです。

勾配が1:1より緩やかな場合は横帯工、1:1より急な場合は隔壁工と呼びます。

2)適当です

縦帯工は護岸の法肩部に設置し、法肩部の施工を容易にしつつ崩壊も防ぐ目的で設置されます。

横帯工を縦に覆うように法肩部の天端近くに縦に沿って取り付け、天端付近の横帯工と法肩部の崩壊を防止しつつ見栄えを良くさせる役割もあります。

3)適当です

小口止工は護岸を保護する目的のために法覆工の上下流端部分に設置します。護岸の上流下流にて浸食が発生した場合でも崩壊、またその連鎖により他部位が崩壊するのを防止する目的で設置されます。

耐久性に優れて施工も容易なため、鋼矢板構造が多く採用されます。

4)適当ではありません

護岸基礎工は法覆工を支持し崩壊を防止するために設置され、土圧を受けない構造になっています。基礎を保護して裏込め土砂の流出を防止する目的で設置され、洗堀が発生した場合でも基礎が浮き上がらないように基礎部の天端の高さを設定します。

土圧を受ける構造のものは護岸法留工と呼びます。

河床を調節覆い洗堀から防ぐのは根固め工です。

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