2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木2 問128
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問128 (訂正依頼・報告はこちら)
道路のアスファルト舗装の路床・路盤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 盛土路床では、1層の敷均し厚さは仕上り厚さで20cm以下を目安とする。
- 切土路床では、土中の木根・転石などを取り除く範囲を表面から30cm程度以内とする。
- 粒状路盤材料を使用した下層路盤では、1層の仕上り厚さは30cm以下を標準とする。
- 粒度調整路盤材料を使用した上層路盤では、1層の仕上り厚さは15cm以下を標準とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
適当でないものは 3 です。
1.路体盛土での一層の敷き均し厚さは一般的に30cmですが、路床については路体より高い締固め度が要求されるため20cmとされています。
2.切土路床では原地盤内の支持力をベースとしますが、上面に木の根や転石などがあると路床としての均一性が損なわれるため、表面から30cm程度以内のものは全て取り除きます。
3.粒状路盤材料を用いた下層路盤では一層の仕上がり厚さは20cm以下を標準としていますので、設問の記述は誤りです。
4.設問の記述の通りです。交通荷重の影響を受けやすいアスファルトの層に最も近い層であることから、路床や下層路盤よりもさらに高い締固め度が要求されるため、慎重な施工が実施されるように1層の仕上がり厚が15cmと規定されています。
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02
以下に各層ごとの仕上り厚さ等を記載します。
舗装 アスファルト、コンクリートにより異なる
上層路盤 1層の仕上り厚さ:15㎝以下(振動ローラを使用する場合は20㎝以下)
下層路盤 1層の仕上り厚さ:20㎝以下
路床(盛土) 1層の締固め後の仕上り厚さ:20㎝以下
路床(切土) 表面から30㎝以内に木根、転石等がある場合は取り除く。
路体 1層の敷均し厚さ:35~45㎝以下、締固め後の仕上り厚さ:30㎝以下
このことを踏まえ、設問と照らし合わせます。
1 .盛土路床では、1層の敷均し厚さは仕上り厚さで20cm以下を目安とします。
適当です。
2 .切土路床では、土中の木根・転石などを取り除く範囲を表面から30cm程度以内とします。
適当です。
3 .粒状路盤材料を使用した下層路盤では、1層の仕上り厚さは30cm以下を標準とします。
適当ではありません。
下層路盤では、1層あたり20㎝以下となります。
4 .粒度調整路盤材料を使用した上層路盤では、1層の仕上り厚さは15cm以下を標準とします。
適当です。
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03
1)適当です
路床のうち盛土路床は、既存地盤に盛土材を敷き均して地盤を形成します。
盛土路床は舗装の支持層として構造計算に用いられる層です。
舗装の下の厚さ約1mの部分に敷かれ、1層当たりの敷均し厚さは25cmから30cm程度として、締固め後の仕上がり厚さは20cm以下とされています。
雨天時に対策として、縁部に仮排水溝を設けておくことが望ましいとされています。
2)適当です
路床のうち切土路床は、既存地盤が高い場合に掘削を施して地盤を形成します。
切土路床では、粘性土や高含水比土の地盤の場合はこね返しや過度な転圧に注意します。
また、路床表面から30cm程度以内の木根、転石など路床の均一性を妨げるものは取り除きます。
切り下げた後は安定処理工や置き換え工事を併用する場合もあります。
3)適当ではありません
路盤は路床の上に敷かれる部位で、上層からの荷重を分散させる役割があります。
路盤は2層に分けられ、下層路盤の施工では材料は主にクラッシャーランなどの粒状路盤材料を使用します。粒状路盤工法を採用する場合は1層の仕上がり厚さは20cm以下と標準とし、敷均しではモーターグレーダを用いて行います。
4)適当です
上層路盤の施工で粒度調整工法を採用する場合は1層の仕上がり厚さは15cm以下、振動ローラを使用する場合は20cm以下とされています。
2層に分けられる路盤のうち、上層路盤は下層よりも骨材の品質が高く、修正CBR20%以上の良質な粒度に調整した粒度調整砕石などを使用します。
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