2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木2 問129

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木2 問129 (訂正依頼・報告はこちら)

道路のアスファルト舗装の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 加熱アスファルト混合物は、通常アスファルトフィニッシャにより均一な厚さに敷き均す。
  • 敷均し時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにする。
  • 敷き均された加熱アスファルト混合物の初転圧は、一般にロードローラにより行う。
  • 転圧終了後の交通開放は、一般に舗装表面の温度が70℃以下となってから行う。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です

加熱アスファルト混合物はダンプトラックの荷台にて運搬し、舗装の現場に控えてあるアスファルトフィニッシャのホッパと呼ばれる部位に供給します。

アスファルトフィニッシャ一定速度で連続運転しながら、所定の仕上がり厚さや幅を得られるようアスファルト混合物を地盤に敷いていきます。

アスファルトフィニッシャは敷き均し幅も調整できるので、必要に応じてスクリード幅を変更します。

2)適当です

アスファルトを敷き均す時は、粘度に左右されますが一般的に110℃を下回らないように配慮します。

初転圧では110~140℃の間を保持するようにして、二次転圧が終了する時点で70~90℃である状態にします。

気温が5℃以下となる冬の寒冷期では、各温度を若干高めに見積もって施工します。

3)適当です

アスファルトの締固めは継目転圧、初転圧、二次転圧、仕上げ転圧の順序で作業を行います。

初転圧では一般に10~12tのロードローラを使用し速度2~6km/h程で1往復(2回)転圧します。

アスファルトフィニッシャ側に駆除輪を向け、低勾配から転圧していきます。

二次転圧では8~20tのタイヤローラまたは6~10tの振動ローラを使用し、仕上げ転圧ではタイヤローラまたはロードローラを使用します。

4)適当ではありません

転圧が終了した後、一般車両などを通行開始させる交通開放が可能となる舗装表面温度はおおよそ50℃以下と確認できた状態からとなります。

表面温度が高い状態で開放すると、アスファルトがわだち掘れなどの初期変形を起こす可能性が高くなるため、温度が落ち着くまで道路は封鎖しておきます。

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02

適当でないものは 4 です。

1.加熱アスファルト混合物の敷き均しは、極力、混合物の温度を保持しながら均一に敷き均すことが大前提として求められるため、そのための装置を持つアスファルトフィニッシャを使用します。

2.110℃というのは一般的に最低の温度と定められている場合が多く、実際はもっと高い温度のうちに敷き均しをするように現場では管理されます。

3.初転圧は鉄輪のあるロードローラ、二次転圧はゴムタイヤのタイヤローラで転圧されます。

4.交通開放するのは路面の温度が50℃以下になってから行われます。70℃もあると、サンダル等の底の薄い履物で歩行する方やペットが火傷する等の惨事につながります。

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03

1 .加熱アスファルト混合物は、通常アスファルトフィニッシャにより均一な厚さに敷き均します。

適当です。

狭い所や端部など、機械では施工が難しい場所は人力で敷き均すことがあります。

2 .敷均し時の混合物の温度は、一般に110℃を下回らないようにします。

適当です。アスファルト舗装の施工について、温度管理については国交省の定める品質管理基準に記載されています。なお、110度付近ではアスファルト施工が非常に難しいことから、実際はヘアクラックが発生しない限り140度~150度の範囲で敷均しが行われています。

3 .敷き均された加熱アスファルト混合物の初転圧は、一般にロードローラにより行います。

適当です。

4 .転圧終了後の交通開放は、一般に舗装表面の温度が70℃以下となってから行います。

適当ではありません。

アスファルトの軟化点は約50度ですので、その温度を上回る状態で走行すると、アスファルトが変形し、施工不良扱いとなります。表面温度が50度以下になった時点で交通開放ができます。

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