2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木4 問154
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(前期) 土木4 問154 (訂正依頼・報告はこちら)
下図は逆T型擁壁の断面図であるが、逆T型擁壁各部の名称と寸法記号の表記として2つとも適当なものは、次のうちどれか。
- 擁壁の高さH2 ――― つま先版幅B1
- 擁壁の高さH1 ――― たて壁厚T1
- 擁壁の高さH2 ――― 底版幅B
- 擁壁の高さH1 ――― かかと版幅B
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この過去問の解説 (3件)
01
それぞれの名称を書き出していきます。
H1:擁壁の高さ
H2:(盛土面からの)擁壁の高さ
B:底版幅
B1:つま先版厚
B2:かかと版幅
T1:たて壁厚
T2:底版厚
以上を踏まえて、設問に当てはめると
1 H2:擁壁の高さ × B1:つま先版幅 ×
2 H1:擁壁の高さ 〇 T1:たて壁厚 〇
3 H2:擁壁の高さ × B:底版幅 〇
4 H1:擁壁の高さ 〇 B:かかと版幅 ×
このようになります。
よって、2つとも適当なものは、2 となります。
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02
正解は 2 です。
逆T型擁壁を表現するにあたり、一般的によく用いられやすい各部の名称は
H1:擁壁の高さ。B:底版幅、T1:たて壁厚、です。
次に直接、設計や施工に携わる方々が常識として知る各部の名称は、
B1:つま先版幅、B2:かかと版幅、T2:底版厚、です。
H2は地表から見える擁壁の高さで、一般の方々が認知する擁壁の高さになる、
という目線での理解も必要となります。
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03
1)適当ではありません
H2はたて壁の天端から壁前面の土被り表面までの高さを表しているので、擁壁の高さではありません。擁壁の高さを表しているのはH1であり、たて壁の天端から底板の底辺までが範囲となります。
よってこの表記は間違いです。
B1はつま先版幅を表しています。つま先版はたて壁前面の前面土を被せて、たて壁背面の土の圧力によりたて壁が傾いたりするのを防ぐ役目があります。
よってこの表記は正解です。
2)適当です
H1は擁壁の高さを表し、たて壁の天端から底版の底面までが範囲となります。B1側がつま先版、B2側がかかと版であり、かかと版側に裏込め土を天端まで埋めて支える構造になるので、設計では底面から天端までの高さを擁壁の高さとします。
よってこの表記は正解です。
T1はたて壁厚を表し、たて壁の背面にある裏込め土の圧力により壁にひびや崩壊が生じないよう、荷重や応力に対応できるだけの厚さが必要となります。
よってこの表記は正解です。
3)適当ではありません
H2はたて壁の天端から壁前面の土被り表面までの高さを表しているので、擁壁の高さではありません。擁壁の高さを表しているのはH1であり、たて壁の天端から底板の底辺までが範囲となります。
よってこの表記は間違いです。
Bは底版幅を表します。底版はたて壁前面のつま先版の先端からたて壁後面の先端までの長さを構造計算し、土の応力などにより擁壁が傾いたりするのを防ぐために必要となります。
よってこの表記は正解です。
4)適当ではありません
H1は擁壁の高さを表し、たて壁の天端から底版の底面までが範囲となります。B1側がつま先版、B2側がかかと版であり、かかと版側に裏込め土を天端まで埋めて支える構造になるので、設計では底面から天端までの高さを擁壁の高さとします。
よってこの表記は正解です。
Bは底版幅を表しているので、かかと版幅ではありません。底版はたて壁前面のつま先版の先端からたて壁後面の先端までの長さを構造計算し、土の応力などにより擁壁が傾いたりするのを防ぐために必要となります。かかと版幅はB2であり、たて壁背面の土を被せてその自重により擁壁を支えます。
よってこの表記は間違いです。
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