2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
土木 問17

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 土木 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

砂防えん堤に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 袖は、洪水を越流させないため、両岸に向かって水平な構造とする。
  • 本えん堤の堤体下流の法勾配は、一般に1:1程度としている。
  • 水通しは、流量を越流させるのに十分な大きさとし、形状は一般に矩形断面とする。
  • 堤体の基礎地盤が岩盤の場合は、堤体基礎の根入れは1m以上行うのが通常である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。

袖の勾配は上流の計画河床勾配と同じくらいかそれ以上ののぼり勾配を確保する必要があります。

2.誤りです。

本えん堤の堤体下流の法勾配は、一般に1:0.2程度です。

3.誤りです。

水通しの断面形状は一般的に逆台形とします。

4.正しいです。

砂礫地盤の場合は根入れを2m以上行うのが一般的です。

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02

当設問は、砂防えん堤に関する設問です。

選択肢1. 袖は、洪水を越流させないため、両岸に向かって水平な構造とする。

間違いです。

袖は、異常な洪水や土石流により越流することに備え、

十分な袖勾配を確保する必要があります。

選択肢2. 本えん堤の堤体下流の法勾配は、一般に1:1程度としている。

間違いです。

越流部における下流法勾配は1:0.2にて設計する必要があります。

選択肢3. 水通しは、流量を越流させるのに十分な大きさとし、形状は一般に矩形断面とする。

間違いです。

水通し断面は、原則逆台形になります。

選択肢4. 堤体の基礎地盤が岩盤の場合は、堤体基礎の根入れは1m以上行うのが通常である。

正しいです。

砂礫の場合は2.0m以上、軟岩の場合は1.5m以上、硬岩の場合は1.0m。

まとめ

砂防えん堤のポイントをしっかり抑えると即答できる問題です。しっかりと把握しましょう。

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03

1.適当ではありません。袖は、洪水時に水や土砂を越流させないために、本堤に向かって上り勾配をつける構造とします。

2.適当ではありません。本堰堤の堤体下流の法勾配は一般に1:0.2を標準とし、必要に応じて緩くすることができます。

3.適当ではありません。流量を越流させるのに十分な大きさとし、水通し断面は台形が原則になります。

4.適当です。根入れは地盤の不均質性や風化の影響等を考慮し、岩盤の場合で1m以上、砂礫の場合は2m以上とします。

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