2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
鋼構造物塗装 問106

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 鋼構造物塗装 問106 (訂正依頼・報告はこちら)

鋼橋塗装の施工管理に関する下記の文章中の(   )の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

・塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、( イ )を良くし良好な塗膜を得るために重要な要素であることから、塗料ごとに定められた間隔を守る必要がある。
・塗料の品質確認は、( ロ )の規格試験成績書によって行うことができ、使用する塗料が複数の製造ロットにわたる場合は製造ロットごとに規格試験成績書が必要である。
・塗料及びシンナーは、( ハ )の危険性があり、またこれらからの発生ガスはある濃度以上になると人体に有害であることから、保管や取扱いには特に注意する必要がある。
・軽微な外観不良は、( ニ )に与える影響が小さいため、補修を行うことでより外観が悪化するおそれがあること等を考慮して補修の可否を判断する。
  • イ:付着性  ロ:塗装施工業者  ハ:引火  ニ:膜厚
  • イ:付着性  ロ:塗料製造業者  ハ:引火  ニ:品質
  • イ:景観性  ロ:塗料製造業者  ハ:発火  ニ:膜厚
  • イ:景観性  ロ:塗装施工業者  ハ:発火  ニ:品質

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「2」です。

塗装間隔は、付着性を確保するために守る必要があります。

塗料の品質確認は、塗料製造業者が行います。

塗装施工業者は品質を確保するように施工する必要があります。

塗料及びシンナーは、引火の危険があります。発火という単語は、当製品には不適合です。

軽微な外観不良は、品質に与える影響は小さいです。

以上から、該当する選択肢は「2」になります。

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02

正答(適当なもの)は2です。

鋼橋塗装の施工管理としては品質管理、工程管理、安全管理です。

参考になった数1

03

・塗装を塗り重ねる場合の塗装間隔は、( イ )を良くし良好な塗膜を得るために重要な要素であることから、塗料ごとに定められた間隔を守る必要がある。

(イ)について、設問は付着性か景観性となっていますが、景観性は上塗と中塗りの配色やムラがない作業などに大きく影響します。塗装間隔は適した日数を保持して塗膜を養生することで、付着性が増します。

よって、(イ)は付着性が該当します

・塗料の品質確認は、( ロ )の規格試験成績書によって行うことができ、使用する塗料が複数の製造ロットにわたる場合は製造ロットごとに規格試験成績書が必要である。

(ロ)について、設問は塗装施工業者か塗装製造業者となっていますが、品質は塗料の製造時に決定します。(工場でのコンクリート二次製品なども該当します。)

よって、(ロ)は塗装製造業者が該当します

・塗料及びシンナーは、( ハ )の危険性があり、またこれらからの発生ガスはある濃度以上になると人体に有害であることから、保管や取扱いには特に注意する必要がある。

(ハ)について、設問は引火と発火となっていますが、引火は近接している熱や火が燃え移ることで、発火は火の無いところから火が発生して燃え始めることです。

塗料はどちらの性質も有しておりますが、シンナーや塗料は、火が燃え移りやすいガス(気化性)を有しておりますので、引火しやすいです。(発火する塗料は酸化することで発熱を起こしますが、ガスではなく周囲の燃えやすい物(紙類など)が燃焼します。)

この問題については、ガスについて触れられているので、発火よりは引火が該当します。

よって、(ハ)は引火が該当します

・軽微な外観不良は、( ニ )に与える影響が小さいため、補修を行うことでより外観が悪化するおそれがあること等を考慮して補修の可否を判断する。

(ニ)について、設問は膜厚か品質とありますが、軽微な外観不良(埃、チリの付着、軽微な変色、小さなキズなど)が影響を及ぼすのは品質の方が適していると考えられます。膜厚は塗装作業で決定しますので、軽微な外観不良には適していないと考えられます。

よって、(ニ)は品質が該当します

以上の正誤を当てはめると、2が正答となります。

1 .イ:付着性 〇 ロ:塗装施工業者 ✕ ハ:引火 〇 ニ:膜厚 ✕

2 .イ:付着性 〇 ロ:塗料製造業者 〇 ハ:引火 〇 ニ:品質 〇

3 .イ:景観性 ✕ ロ:塗料製造業者 〇 ハ:発火 ✕ ニ:膜厚 ✕

4 .イ:景観性 ✕ ロ:塗装施工業者 ✕ ハ:発火 ✕ ニ:品質 〇

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