2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
薬液注入 問110
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問題
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この過去問の解説 (3件)
01
適当でないものは、3です。
地盤の液状化について、砂質地盤かつ地下水の多い地域で、地震などの大きな振動が発生すると地盤が液体のようになり支持力を失う現象です。例としては埋め立て地、河川、河口付近の地域や過去に河川や沼地であった地域などが挙げられます。
1 .透水係数
液状化に影響がある因子です。
透水係数は、土の締固め管理や、フィルダム施工においてコア材料の締固めの検討項目とされています。透水係数と関係ある因子として、土粒子径、間隙比(かんげきひ)、飽和度、浸透水の粘性係数があります。
2 .平均粒径
液状化に影響がある因子です。
平均粒径が大きくなるほど、間隙比も大きくなり、その隙間へ水を通す透水係数は大きくなり、液状化の発生の危険性が高くなります。
3 .硫酸塩含有量
液状化に影響のない因子です。
硫酸塩含有量に影響のある現象は、コンクリートの劣化や塩害、土壌の酸化による法面の不安定化などが挙げられます。
4 .地下水位
液状化に影響がある因子です。
地下水位が地表面より10m以内にある地盤かつ浅い地下水位は、地震などの振動で地表面に吹き出しやすく、液状化の発生の危険性が高くなります。
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02
正解は「3」です。
硫酸塩含有量が影響するのは、植生を行うかどうの際に発生します。
また、コンクリート構造物への化学的影響を与える場合があります。
1.正しいです。
透水係数は、水の通りやすさの度合いを表します。
大きいほど水が通りやすくなるため、液状化を予防することができます。
粒径と連動します。
2.正しいです。
平均粒径は、透水係数と連動します。
液状化しやすい地盤はゆるい砂地盤があり、
砂地盤の場合は、土の粒子の大きさが0.03mm~0.5mmとなります。
また、粘土地盤では液状化は発生しません。0.005mm以下。
4.正しいです。
地下水位は、地下水位が地表面から10m以内で、地下水位が浅いほど注意が必要です。
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03
1.適当です。透水係数は地盤中の水の流れやすさで、透水係数の値が大きいと過剰間げき水圧が小さくなり液状化しにくくなります。
2.適当です。平均粒径とは土粒子の粒径(粒の大きさ)の平均値を示したもので、平均粒径が大きい土では過剰間げき水圧が小さくなり液状化しにくくなります。
3.適当ではありません。硫酸塩含有量は土壌の酸性化等に用いられる特性で、液状化とは無関係です。
4.適当です。地下水位の高低が液状化の判定に用いられ、地下水位が高いほど液状化しやすいと判断されます。
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