2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
薬液注入 問109

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 薬液注入 問109 (訂正依頼・報告はこちら)

土の原位置試験に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 標準貫入試験は、標準ハンマで高さ75cmより自由落下させ、ボーリングロッドの先端に設けた専用サンプラーを地盤に30cm貫入するのに要する打撃回数を測定するものである。
  • スウェーデン式サウンディング試験は、軟弱層に用いられ、荷重による貫入と回転による貫入を併用した原位置試験であり、土の静的貫入抵抗を求めるために行う。
  • 動的サウンディング試験は、ドロップハンマ等によって抵抗体を地盤中に打ち込み、一定量貫入させるために必要な打撃回数を測定するものである。
  • ポータブルコーン貫入試験は、砂質土等の地盤で用いられ、先端に取り付けたコーンを10mm/sの貫入速度で圧入する際の貫入深さから貫入抵抗値を求めるものである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「4」です。

ポータブルコーン貫入試験は、粘性土など軟弱地盤を対象

調査を行い、地盤の土層構成、硬軟の程度、

建設機械のトラフィカビリティなどを判定します。

1.正しいです。

標準貫入試験は、地盤の工学的性質(N値)と試料を

求めるために行われる試験になります。

2.正しいです。

スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験、

またはスクリューウエイト貫入試験)と呼ばれ、

土質の判定や換算N値の算出が可能です。

3.正しいです。

規模の大きい動的サウンディング試験では、

スウェーデン式サウンディング試験(以下SWS試験)と同様の結果を得られるが、

SWS試験よりもより深く、かつボーリング調査結果と合わせて、

精度の高い土質の推定が可能になります。

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02

1.適当です。標準貫入試験は、土の強度や締り具合の判定に用いられ、N値が得られます。

2.適当です。スウェーデン式サウンディング試験も、標準貫入試験と同様に土の強度や締り具合の判定に用いられます。得られる値は半回転数Nswです。

3.適当です。動的サウンディング試験は、抵抗体を地盤中に打ち込みその回数を測定します。前出の標準貫入試験やスウェーデン式サウンディング試験も動的サウンディング試験になります。

4.適当ではありません。ポータブル貫入試験は、粘性土や腐食土等の軟弱地盤で用いられる試験方法です。トラフィカビリティの判定で用いられ、得られる値はコーン指数qcです。

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03

適当でないものは、4です。

1 .標準貫入試験は、標準ハンマで高さ75cmより自由落下させ、ボーリングロッドの先端に設けた専用サンプラーを地盤に30cm貫入するのに要する打撃回数を測定するものである。

適当です。

標準貫入試験は土質試験の原位置試験の一つです。打撃回数であるN値を求めることで、地層の判別、地盤の特性、土の硬軟がわかり、建物などの構造物を作る為の基準値とします。

2 .スウェーデン式サウンディング試験は、軟弱層に用いられ、荷重による貫入と回転による貫入を併用した原位置試験であり、土の静的貫入抵抗を求めるために行う。

適当です。

2020年からはSWS試験(スクリューウエイト貫入試験)と名称が変更され、設問1と同様に原位置試験の一つです。静的サウンディング試験でもあり、地盤の硬軟や土の締まり具合を判定します。スムーズにスクリューが入れば地盤が弱いと判定します。

3 .動的サウンディング試験は、ドロップハンマ等によって抵抗体を地盤中に打ち込み、一定量貫入させるために必要な打撃回数を測定するものである。

適当です。

大型(中型)動的コーン貫入試験(SRS、MRS)が動的サウンディング試験の一つです。設問2のSWS試験の追加試験としても用いられ、より深く貫入して試験を行うことができます。打撃回数と実際の地盤の強度は表面の土質(砂質土、粘性土)によってばらつきが出たり、サンプルを採取することはできない為、判別には注意が必要です。

4 .ポータブルコーン貫入試験は、砂質土等の地盤で用いられ、先端に取り付けたコーンを10mm/sの貫入速度で圧入する際の貫入深さから貫入抵抗値を求めるものである。

適当ではありません。

ポータブルコーン貫入試験は人力で行う静的貫入試験です。粘性土や腐葉土などの軟弱地盤で測定を行います。静的に貫入し、その抵抗力を貫入10㎝毎に求めます。建設機械の走行性(トラフィカビリティ)や盛土の締固めの管理に使用されます。

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