2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
薬液注入 問121

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 薬液注入 問121 (訂正依頼・報告はこちら)

薬液注入による止水効果を確認する試験として適当なものは、次のうちどれか。
  • 標準貫入試験
  • 現場透水試験
  • 弾性波探査試験
  • コーン貫入試験

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この過去問の解説 (3件)

01

適当なものは、2です。

1 .標準貫入試験

止水効果は確認できません。

地盤の締固めの管理や採取したサンプルの土質の硬軟を判定するのに用います。求められるのは打撃回数(N値)です。

2 .現場透水試験

止水効果を確認できます。

地盤内の土質の水をどれくらいの速さで通すのかを調べる試験です。透水係数(K)や地下水位を調べることができます。透水係数が小さいほど止水効果があると確認できます。

3 .弾性波探査試験

止水効果は確認できません。

地盤の固さや層の形成状況を弾性波速度値を用いて推定、確認をするための試験です。

4 .コーン貫入試験

止水効果は確認できません。

コーンを地盤に差すことで先端抵抗、周面摩擦、粒子間の水圧を測定し、地盤の支持力、圧密沈下などの調査を行います。

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02

1)適当ではありません

標準貫入試験は主に注入時の強度を確認するための試験です。

ボーリングロッドの先端にサンプラーを取り付け、63.5kgのハンマーを76cmの高さから自由落下させ、ボーリング孔先端のサンプラーを30cm地盤中に貫入させるまでの打撃回数を求めて土の硬軟を判定します。

ただし、礫層が多い地盤などは試験でも正しい結果が求められない場合もあります。

2)適当です

薬液注入における現場透水試験は主に注入時の遮水性を確認するための試験です。

地盤に井戸または観測井を掘削し、ボーリング孔の先端に地下水が流入するストレーナを設けて地下水をくみ上げたり注水して孔内の水位を人工的に変動させ、その後の水位状況を測定します。この際の時間と地下水位から地盤の透水係数を求めます。

3)適当ではありません

弾性波探査試験は地すべり面の推定や地盤改良の対策工事を選定するための試験です。

火薬による発破やハンマーによる打撃により地盤に人工的な振動を与え、地中の弾性波の伝達を観察して弾性波速度分布を作製し、それらを元に地盤改良計画の材料にします。

4)適当ではありません

コーン貫入試験は主に施工機械の通行しやすさを判断するトラフィカビリティを判定するために行われます。

ハンドルが付いた細い金属製のロッドの先に先端角度30度、底断面積6.45cm²のコーンを装着した貫入棒を毎秒1cmの速度で人力により地中に貫入させた場合のコーン貫入抵抗値からコーン指数を求めます。

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03

1.適当ではありません。標準貫入試験は地盤の固さや、締り具合等を確認する試験です。

2.適当です。現場透水試験は地盤中の水の通りやすさがわかる試験で、薬液注入による止水効果を確認するために行います。

3.適当ではありません。弾性波探査試験は地盤の固さや種類、成層状況等を確認する試験です。

4.適当ではありません。コーン貫入試験は、施工機械のトラフィカビリティ等を確認する試験です。

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