2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
薬液注入 問122
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 薬液注入 問122 (訂正依頼・報告はこちら)
薬液注入工法の施工管理に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 薬液の配合にあたっては、ゲル化時間との関係が強く、かつゲル化時間は温度等によって変化するため、十分な配慮が必要である。
- 薬液注入の液体混合にあたっては、一般に比重の小さい材料を先に投入すると混合が容易である。
- 計量混合方法を含めた配合管理にあたっては、注入プラントに配合表、材料投入順序や材料の取扱い上のチェックシートを用意し、管理しなければならない。
- 薬液注入にあたっては、注入速度を一定に保ったままで、注入圧力が急上昇、又は急降下した場合でも注入を継続してよい。
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この過去問の解説 (3件)
01
適当でないものは、4です。
1 .薬液の配合にあたっては、ゲル化時間との関係が強く、かつゲル化時間は温度等によって変化するため、十分な配慮が必要である。
適当です。
主剤と硬化剤などの配合を適切に調整すると、ゲル化を最短時間かつ、所定の強度を確保することができますが、現場条件により異なる為、配合の決定は慎重に行います。
2 .薬液注入の液体混合にあたっては、一般に比重の小さい材料を先に投入すると混合が容易である。
適当です。
先に比重の大きな材料を投入すると、比重の大きな材料が沈殿し、混合が不十分になってしまう恐れがあります。
3 .計量混合方法を含めた配合管理にあたっては、注入プラントに配合表、材料投入順序や材料の取扱い上のチェックシートを用意し、管理しなければならない。
適当です。
現場条件により薬液の注入材の配合は異なる為、各施工に合ったチェック項目を作成し、管理する必要があります。
4 .薬液注入にあたっては、注入速度を一定に保ったままで、注入圧力が急上昇、又は急降下した場合でも注入を継続してよい。
適当ではありません。
薬液注入は注入速度、注入圧力が一定に保たれ、注入量も管理する必要があります。
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02
1)適当です
ゲル化時間は薬液の水素イオン濃度が酸性傾向にあるほど長く、中性に近いほど短くなり、また同じ水素イオン濃度であっても薬液の温度が違うとゲル化時間が異なります。温度が高いほどゲル化時間は小さくなります。
これらは施工対象の地盤の性質によってばらつきがあるため、配合試験やゲルタイム試験は対象地盤の土を用いて行い、必要に応じて混合用水の温度を調整して施工します。
2)適当です
薬液の液体同士の混合は一般的に比重の小さい材料を先に投入すると混合が容易になります。水ガラスと水を混合する場合は水を先に投入します。
混合時間が不十分だとゲル化時間が一定しない場合があるので十分な配慮が必要です。
3)適当です
薬液注入を正常に行うためには正確な配合を確保することが必須で、そのためには各材料を正確に計測することにあるため、チェックシートに配合表や材料の投入順序などを記録し管理します。
自動計量器を使用しているミキサの場合は、プラント仮設時や配合変更時などはその都度目標値の確認を行うようにします。
4)適当ではありません
薬液注入では注入圧力は実際に地盤内に吐出した時点で地盤条件により左右されるため、作業中に圧力に変動があった場合は注入をいったん中止して必要な措置を講じる必要があります。
注入時の管理項目は注入孔1本当たりの注入ステップ長や数、注入材の地表へのリークや地表面変状の監視、近接構造物や埋設物の監視、圧力の監視などです。
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03
1.適当です。ゲル化時間によって瞬結型、急結型、緩結型に分類される薬液を使用します。
2.適当です。比重の小さい材料から比重の大きい材料へ混合撹拌していくとやりやすいです。
3.適当です。配合ミスのないように、注入プラントには配合表、材料の投入順序等のチェックシートを備え付けて管理しなくてはなりません。
4.適当ではありません。注入圧力が急上昇または急降下した場合は、何らかの問題が起きている可能性があるので、注入を一時中断し、原因を探る必要があります。
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