2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
薬液注入 問155
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 薬液注入 問155 (訂正依頼・報告はこちら)
薬液注入の注入効果の確認方法に関する下記の文章中の( )の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。
・水ガラスの( イ )の値は、地盤や地下水に比べてきわめて小さいので、注入前後の( イ )の測定で改良範囲を推定することができる。
・注入効果を確認するために、透水度の改善、( ロ )及び薬液の存在を確認する方法がある。
・( ロ )を確認するために、( ハ )について一軸圧縮試験、三軸圧縮試験等を行う方法がある。
・薬液の地盤内での浸透状況を肉眼で確認するために、あらかじめ薬液に色素を混入したり、( ニ )を散布したりする方法がある。
・水ガラスの( イ )の値は、地盤や地下水に比べてきわめて小さいので、注入前後の( イ )の測定で改良範囲を推定することができる。
・注入効果を確認するために、透水度の改善、( ロ )及び薬液の存在を確認する方法がある。
・( ロ )を確認するために、( ハ )について一軸圧縮試験、三軸圧縮試験等を行う方法がある。
・薬液の地盤内での浸透状況を肉眼で確認するために、あらかじめ薬液に色素を混入したり、( ニ )を散布したりする方法がある。
- イ:弾性波速度 ロ:強度増加 ハ:ホモゲル試料 ニ:フェノールフタレイン試薬
- イ:弾性波速度 ロ:体積変化 ハ:サンプリング試料 ニ:ネスラー試薬
- イ:電気比抵抗 ロ:強度増加 ハ:サンプリング試料 ニ:フェノールフタレイン試薬
- イ:電気比抵抗 ロ:体積変化 ハ:ホモゲル試料 ニ:ネスラー試薬
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この過去問の解説 (3件)
01
・水ガラスの電気比抵抗の値は、地盤や地下水に比べてきわめて小さいので、注入前後の電気比抵抗の測定で改良範囲を推定することができます。
・注入効果を確認するために、透水度の改善、強度増加及び薬液の存在を確認する方法があります。
・強度増加を確認するために、サンプリング試料について一軸圧縮試験、三軸圧縮試験等を行う方法があります。
・薬液の地盤内での浸透状況を肉眼で確認するために、あらかじめ薬液に色素を混入したり、フェノールフタレイン試薬を散布したりする方法があります。
よって3が適当です。
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02
まず(イ)について、設問は弾性波速度と電気比抵抗がありますが、弾性波速度は岩盤の硬軟を判断する材料としたり、成層状況を確認したりする場合に用いられるため、地盤改良を必要とする範囲を推定することには適していません。
よって、(イ) は電気比抵抗が該当します。
次に(ロ)について、設問は強度増加と体積変化がありますが、文章の”注入効果を確認するために”
とありますので、注入材の役割でもある地盤の強度が発現しているかと考えることができます。
よって、(ロ) は強度増加が該当します。
次に(ハ)について、設問はホモゲル試料とサンプリング試料がありますが、ホモゲル試料は粘性地盤の割裂注入の際に充填し硬化したものであるため、ホモゲル試料のみを一軸圧縮試験や三軸圧縮試験にかけることは地盤の強化を調べるには不十分であると考えます。
よって、(ハ) はサンプリング試料が該当します。
最後に(ニ)について、設問はフェノールフタレイン試薬とネスラー試薬がありますが、ネスラー試薬はアンモニアイオンを検出、定量するときに使用します。フェノールフタレイン試薬は、アルカリ性を示すと色が変色します。フェノールフタレイン試薬は溶液として霧吹きなどで吹きかけることでアルカリ性を肉眼で確認することができるため、フェノールフタレイン試薬が該当します。
よって、(ニ) はフェノールフタレイン試薬が該当します。
以上を踏まえると、正しいものは 3 となります。
1 .イ:弾性波速度 ✕ ロ:強度増加 〇 ハ:ホモゲル試料 ✕ ニ:フェノールフタレイン試薬 〇
2 .イ:弾性波速度 ✕ ロ:体積変化 ✕ ハ:サンプリング試料 〇 ニ:ネスラー試薬 ✕
3 .イ:電気比抵抗 〇 ロ:強度増加 〇 ハ:サンプリング試料 〇 ニ:フェノールフタレイン試薬 〇
4 .イ:電気比抵抗 〇 ロ:体積変化 ✕ ハ:ホモゲル試料 ✕ ニ:ネスラー試薬 ✕
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03
1)適当ではありません
水ガラスは地盤や地下水と比べて電気を通しやすい性質を有しているので、注入工事前と工事後にそれぞれ地盤から試料を採取して電流を通し、その抵抗値から改良範囲を推定することが可能となります。
弾性波速度は薬液注入工事の前に、弾性波探査試験により地すべり面の推定や地盤改良の対策工事を選定する際にその速度分布により計画を立てるものです。
よって(イ)は電気比抵抗となるので、弾性波速度とされているこの設問は不正解となります。
注入効果の確認方法は目視や色素判別による薬液の存在を確認する方法、現場透水試験による透水性改善の確認、及び強度増加の確認などがあります。
そのうち強度増加は標準貫入試験、室内強度試験、孔内水平載荷試験により判別します。
よって(ロ)は強度増加となるので、この設問は正解となります。
薬液注入後の地盤の強度増加を確認する方法のひとつとして、室内強度試験があります。
室内強度試験は地盤改良を行った現場より試料を採取しサンプリングとして、一軸圧縮試験と三軸圧縮試験を行い強度変化や粘着力の数値を求めます。
ホモゲル試料は薬液そのものが固化したものを試料として薬液の強度や固化の時間などの性質を調査するためのものです。
よって(ハ)はサンプリング試料となるので、ホモゲル試料とされているこの設問は不正解となります。
薬液注入後の地盤内での浸透状況を確認する方法のひとつに目視による方法があります。施工地盤から掘り出した試験体を肉眼で確認する方法と、掘削して試薬を散布したりあらかじめ注入材に色素を混入させて確認する方法があり、散布する試薬は主にフェノールフタレイン試薬を使用します。
よって(ロ)はフェノールフタレイン試薬となるので、この設問は正解となります。
2)適当ではありません
水ガラスは地盤や地下水と比べて電気を通しやすい性質を有しているので、注入工事前と工事後にそれぞれ地盤から試料を採取して電流を通し、その抵抗値から改良範囲を推定することが可能となります。
弾性波速度は薬液注入工事の前に、弾性波探査試験により地すべり面の推定や地盤改良の対策工事を選定する際にその速度分布により計画を立てるものです。
よって(イ)は電気比抵抗となるので、弾性波速度とされているこの設問は不正解となります。
注入効果の確認方法は目視や色素判別による薬液の存在を確認する方法、現場透水試験による透水性改善の確認、及び強度増加の確認などがあります。
そのうち強度増加は標準貫入試験、室内強度試験、孔内水平載荷試験により判別します。
体積変化率は薬液そのものを固化させたホモゲル試料の体積の経時変化による強度の推移を調査したものです。
よって(ロ)は強度増加となるので、体積変化とされているこの設問は不正解となります。
薬液注入後の地盤の強度増加を確認する方法のひとつとして、室内強度試験があります。
室内強度試験は地盤改良を行った現場より試料を採取しサンプリングとして、一軸圧縮試験と三軸圧縮試験を行い強度変化や粘着力の数値を求めます。
よって(ハ)はサンプリング試料となるので、この設問は正解となります。
薬液注入後の地盤内での浸透状況を確認する方法のひとつに目視による方法があります。施工地盤から掘り出した試験体を肉眼で確認する方法と、掘削して試薬を散布したりあらかじめ注入材に色素を混入させて確認する方法があり、散布する試薬は主にフェノールフタレイン試薬を使用します。
ネスラー試薬は微量のアンモニアに反応する薬品であり、主に水質検査に使用されます。水銀を含んでいるので取り扱いや廃棄には注意が必要となるものです。
よって(ロ)はフェノールフタレイン試薬となるので、ネスラー試薬とされているこの設問は不正解となります。
3)適当です
水ガラスは地盤や地下水と比べて電気を通しやすい性質を有しているので、注入工事前と工事後にそれぞれ地盤から試料を採取して電流を通し、その抵抗値から改良範囲を推定することが可能となります。
よって(イ)は電気比抵抗となるので、この設問は正解となります。
注入効果の確認方法は目視や色素判別による薬液の存在を確認する方法、現場透水試験による透水性改善の確認、及び強度増加の確認などがあります。
そのうち強度増加は標準貫入試験、室内強度試験、孔内水平載荷試験により判別します。
よって(ロ)は強度増加となるので、この設問は正解となります。
薬液注入後の地盤の強度増加を確認する方法のひとつとして、室内強度試験があります。
室内強度試験は地盤改良を行った現場より試料を採取しサンプリングとして、一軸圧縮試験と三軸圧縮試験を行い強度変化や粘着力の数値を求めます。
よって(ハ)はサンプリング試料となるので、この設問は正解となります。
薬液注入後の地盤内での浸透状況を確認する方法のひとつに目視による方法があります。施工地盤から掘り出した試験体を肉眼で確認する方法と、掘削して試薬を散布したりあらかじめ注入材に色素を混入させて確認する方法があり、散布する試薬は主にフェノールフタレイン試薬を使用します。
よって(ロ)はフェノールフタレイン試薬となるので、この設問は正解となります。
4)適当ではありません
水ガラスは地盤や地下水と比べて電気を通しやすい性質を有しているので、注入工事前と工事後にそれぞれ地盤から試料を採取して電流を通し、その抵抗値から改良範囲を推定することが可能となります。
よって(イ)は電気比抵抗となるので、この設問は正解となります。
注入効果の確認方法は目視や色素判別による薬液の存在を確認する方法、現場透水試験による透水性改善の確認、及び強度増加の確認などがあります。
そのうち強度増加は標準貫入試験、室内強度試験、孔内水平載荷試験により判別します。
体積変化率は薬液そのものを固化させたホモゲル試料の体積の経時変化による強度の推移を調査したものです。
よって(ロ)は強度増加となるので、体積変化とされているこの設問は不正解となります。
薬液注入後の地盤の強度増加を確認する方法のひとつとして、室内強度試験があります。
室内強度試験は地盤改良を行った現場より試料を採取しサンプリングとして、一軸圧縮試験と三軸圧縮試験を行い強度変化や粘着力の数値を求めます。
ホモゲル試料は薬液そのものが固化したものを試料として薬液の強度や固化の時間などの性質を調査するためのものです。
よって(ハ)はサンプリング試料となるので、ホモゲル試料とされているこの設問は不正解となります。
薬液注入後の地盤内での浸透状況を確認する方法のひとつに目視による方法があります。施工地盤から掘り出した試験体を肉眼で確認する方法と、掘削して試薬を散布したりあらかじめ注入材に色素を混入させて確認する方法があり、散布する試薬は主にフェノールフタレイン試薬を使用します。
ネスラー試薬は微量のアンモニアに反応する薬品であり、主に水質検査に使用されます。水銀を含んでいるので取り扱いや廃棄には注意が必要となるものです。
よって(ロ)はフェノールフタレイン試薬となるので、ネスラー試薬とされているこの設問は不正解となります。
参考になった数2
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