2級土木施工管理技術の過去問 令和4年度(前期) 土木2 問21
この過去問の解説 (3件)
1.✕
縦断方向の凹凸は、道路の延長方向に比較的長い波長で生じる凹凸で、どこにでも生じる破損であるため、不適当です。
2.✕
ヘアークラックは、幅0.3mm以下、深さ4mm以下で構造に影響を与えない微細なひび割れで、主に表層で発生します。よって不適当です。
3.〇
わだち掘れは車輪の荷重によって発生する、道路横断方向の変形と定義されています。大型車両の通行が多い箇所や交差点付近、渋滞箇所などで顕著に現れます。
4.✕
線状ひび割れは,長く生じるひび割れで路盤の支持力が不均一な場合や舗装の継目に生じます。
よって不適当です。
この問題で覚えておくポイントは、道路のアスファルト舗装に生じる破損の形状と発生箇所、考えられる発生原因です。
道路縦断方向の凹凸は、交通荷重による疲労や施工継ぎ目の接着不良などにより比較的長い波長で生じるひび割れです。原因によっては、表層のみでなく基層や路盤に生じてしまいます。
ヘアクラックは、アスファルト表面の横断方向に多く発生する髪の毛のような細く短い亀裂です。アスファルト混合物の品質、施工時の温度管理、および締固め度の管理の不良等により発生すると考えられます。
わだち掘れは、道路の車輪走行位置の舗装面が凹む現象です。路面温度が上昇した際に交通荷重を受けることでアスファルト舗装面に変形が生じるものと考えられます。
線状ひび割れは、主に道路の延長方向に比較的長い波長で現れますが、どこにでも生じるものではなく、交通荷重がかかる車道走行部や、施工時の舗装の継ぎ目となるジョイント部分などに生じます。原因としては施工時の転圧不足や経年劣化が考えられます。
どれも発生原因が複数想定され判断に迷うところ大ですが、舗装の破損の形状が長いものか短いものか、破損箇所が縦断方向か横断方向か継目部分なのかは、事象ごとの発生原因とメカニズムを理解しておくことで正誤の判断ができると思います。
アスファルト舗装の破損の形態と原因、対策・補修法はセットで覚える必要があります。
道路縦断方向の凹凸は、車両の通行による疲労破壊や路盤層への雨水進入からくる不等沈下などが原因で、表層だけでなく基層などにも生じます。
よってこの記述は不適当です。
ヘアクラックは、アスファルト合材を高い温度の状態で転圧した際に出やすい微細なひび割れの事です。
長く生じるひび割れという記述は不適当です。
わだち掘れは、車輪通行位置に凹凸が生じる現象です。車両の通行位置で発生しやすいです。
よってこの記述は適当です。
線状ひび割れは、道路の延長方向に長く生じることが多く、疲労破壊やジョイント部からの雨水進入による破損が原因となるので基本的には車両の通行部分、施工継目で発生します。
よってこの記述は不適当である。
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