2級土木施工管理技術の過去問 令和4年度(前期) 土木2 問20
この過去問の解説 (3件)
1.〇
路盤とアスファルトのなじみをよくするため、舗設前にごみ、泥、浮き石等の不純物を取り除く必要があります。
2.〇
一般的なアスファルト混合物の現場到着温度は140~150℃です。初期転圧温度は110℃を下回らないよう施工する必要があるため、到着後ただちに敷均しを行います。
3.〇
本文の通り、転圧は継目転圧→初転圧→二次転圧→仕上げ転圧の順番で行います。
4.✕
プライムコートではなくタックコートです。プライムコートは路盤とアスファルトを付着させるために使用します。
この問題で覚えておくポイントは、道路のアスファルト舗装工における、施工方法と材料、特にプライムコートとタックコートの違いです。プライムコートは路盤面と施工するアスファルトの、タックコートは既存のアスファルト面と施工するアスファルトのなじみを良くするために用いる材料です。
加熱アスファルト混合物とは、粗骨材、細骨材、フィラ、アスファルトを加熱状態で混合したもので、アスファルト舗装の表層材として表面に現れている混合物です。
問題文のとおり、舗設前に舗設面の清掃を行う必要があります。
アスファルト混合物の敷き均し時の最低温度は110℃以上と決められています。
したがって、速やかにアスファルトフィニッシャや人力によって敷き均しを行う必要があります。
継目転圧とは舗設済アスファルトと施工する新アスファルトの継目を転圧することです。
初転圧を110~140℃で開始し、二次転圧終了時に70~90℃で完了します。
完了後、舗装表面が50℃以下になれば一般通行が可能になります。
継目や構造物との接触面には、タックコートを施工します。プライムコートは、路盤と舗設するアスファルト混合物のなじみを良くするものです。タックコートは、瀝青安定処理層や基層・中間層(アスファルト混合物)と舗設するアスファルト混合物との付着を良くするものです。
アスファルト混合物の荷卸から敷き均し、転圧に至るまでの手順や留意点を把握しておきましょう。
アスファルト舗装の施工の流れや温度管理等についてがアスファルト舗装ではよく問われます。
アスファルト混合物を舗設する際は、各層との接着性を阻害する可能性があるのでゴミや泥、浮石等は取り除く必要があります。
この記述は適当です。
アスファルト混合物はプラントから出荷された時点から温度が低下していきます。
合材温度の低下は締固め不良が起こりやすく品質の低下を招いてしまいます。
現場に到着したアスファルト合材は速やかに敷きならす必要があります。
よってこの記述は適当です。
アスファルト合材の敷き均し後は、継目転圧、初転圧、二次転圧、仕上げ転圧の順で締固めを行います。
初転圧合材温度が110~140℃の間で行い、二次転圧は80 ℃~100℃の間で行うようにします。
よってこの記述は適当です。
アスファルト舗装の継目施工は、上層との下層の継目が重ならないようにし、接触面にタックコートを散布してから舗設を行います。
プライムコートは路盤層へ散布するものなので、この記述は不適当です。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。