2級土木施工管理技術の過去問
令和4年度(前期)
土木2 問19

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和4年度(前期) 土木2 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

道路のアスファルト舗装における下層・上層路盤の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 上層路盤に用いる粒度調整路盤材料は、最大含水比付近の状態で締め固める。
  • 下層路盤に用いるセメント安定処理路盤材料は、一般に路上混合方式により製造する。
  • 下層路盤材料は、一般に施工現場近くで経済的に入手でき品質規格を満足するものを用いる。
  • 上層路盤の瀝青安定処理工法は、平坦性がよく、たわみ性や耐久性に富む特長がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.✕

最大含水比ではなく最適含水比のため、不適当です。

2.〇

本文の通り、一般的には路上混合方式(現場)で製造されますが、中央混合方式(プラント)で製造される場合もあります。

3.〇

本文の通り、一般的には施工現場の近くで経済的に入手できるものを入手しますが、入手した材料が品質的に規格内のものでなければ、セメント安定処理や石灰安定処理を行います。

4.〇

瀝青安定処理工法とは、骨材に瀝青材料を添加して処理する工法で、平坦性がよく、たわみ性や耐久性に富んでいます。瀝青材料にはアスファルト乳剤などがあります。

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02

この問題で覚えておくポイントは、アスファルト舗装の路盤工における下層路盤と上層路盤の、それぞれの施工法や使用する材料の特徴です。

選択肢1. 上層路盤に用いる粒度調整路盤材料は、最大含水比付近の状態で締め固める。

上層路盤の粒度調整工法では、路盤材量を最大含水比付近の状態ではなく最適含水比付近で締め固めます。

選択肢2. 下層路盤に用いるセメント安定処理路盤材料は、一般に路上混合方式により製造する。

セメント安定処理路盤材料とは、現地発生材にセメントを混合して支持力を高めた路盤材料のことです。現地発生材が砂質土系の場合に適しています。

現地発生材が粘性土系の場合には石灰を混合する石灰安定処理が適しています。

選択肢3. 下層路盤材料は、一般に施工現場近くで経済的に入手でき品質規格を満足するものを用いる。

下層路盤材料には、現場にある現地発生材のほか、粒度分別されていない砕石であるクラッシャランや砂利、砂などが用いられます。

選択肢4. 上層路盤の瀝青安定処理工法は、平坦性がよく、たわみ性や耐久性に富む特長がある。

瀝青安定処理工法は、沈下が予想される地盤の改良を行う場合に用いられる工法です。問題文のとおり、平坦性がよく、たわみ性や耐久性に富み、アスファルトの急速な破損を防ぐことができます。

まとめ

下層路盤の粒状路盤工法と上層路盤の粒度調整工法は名称が似ており混同しやすいですので注意が必要です。また、土質改良のための安定処理における混合材料(セメント、石灰、瀝青(アスファルト))についても、その違いをしっかり把握しておきましょう。

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03

アスファルト舗装における上層、下層路盤についての施工材料とその品質等がポイントになります。

選択肢1. 上層路盤に用いる粒度調整路盤材料は、最大含水比付近の状態で締め固める。

上層路盤に用いる材料は、最適含水比の状態で締め固めます。

最大含水比で締め固めると所定の締固め度を得ることが出来なくなります。

よってこの記述は不適当です。

選択肢2. 下層路盤に用いるセメント安定処理路盤材料は、一般に路上混合方式により製造する。

セメント安定処理は、ディープスタビライザ又はバックホウを用いて路上で混合するのが一般的です。

この記述は適当です。

選択肢3. 下層路盤材料は、一般に施工現場近くで経済的に入手でき品質規格を満足するものを用いる。

路盤材などの材料は、力学的だけでなく経済性も勘案し選定しなければなりません。

よってこの記述は適当です。

選択肢4. 上層路盤の瀝青安定処理工法は、平坦性がよく、たわみ性や耐久性に富む特長がある。

瀝青安定処理工法は、砕石などの路盤材にアスファルト乳剤などのアスファルト分を添加した路盤です。

瀝青のたわみ性を付与し、加熱合材と同じような施工による平坦性や耐久性が向上します。

よってこの記述は適当です。

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