2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木1 問3
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木1 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
道路における盛土の施工に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- 盛土の締固め目的は、完成後に求められる強度、変形抵抗及び圧縮抵抗を確保することである。
- 盛土の締固めは、盛土全体が均等になるようにしなければならない。
- 盛土の敷均し厚さは、材料の粒度、土質、施工法及び要求される締固め度等の条件に左右される。
- 盛土における構造物縁部の締固めは、大型の機械で行わなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
盛土とは、低地に土を盛り平らな地盤面をつくることをいいます。盛土の上につくる道路や構造物を支える役割があり、適切な施工が求められます。設問では盛土を施工するために必要な知識が問われています。
締固めの目的は、土のすきまを少なくして透水性を低下させる(水の浸透を防ぐ)、構造物などの荷重に対する強度を持たせる、圧縮による沈下や変形を少なくすることなどがあります。よって設問は適当です。
全体を均等に締固めないと、部分的に沈下が生じたり段差が生じる原因となります。よって設問は適当です。
締固め条件は盛土材の種類(砂質土や岩塊など)、含水比、施工機械(大型機械、小型機械)などにより大きく変わります。締固め条件により敷均し厚さも変わります。そのため、試験施工により条件に適した敷均し厚さ、締固め回数などを決定します。よって設問は適当です。
十分広い施工場所であれば大型機械による締固めが適当ですが、構造物付近などの端部(狭い場所)は大型機械では施工にムラができ、品質が低下するおそれがあります。端部はタンパやプレートコンパクタといった小型機械で施工します。よって設問は不適当です。
設問は構造物縁部、という表現をしていますが要は「狭い場所」です。狭いところでは大型の機械の施工は不向きである、構造物に接触して破損するおそれがある、といったことが想像できれば正解を選べるかと思います。
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02
盛土の施工は適切な強度を得ることが肝要になりますので、施工方法や使用機械などを把握する必要があります。
盛土の締固め目的は、盛り土材料のかみ合わせにより必要な強度、変形・圧縮抵抗を確保することです。
よって、この記述は適当です。
盛土の締固めは、全体が均等に締め固まるようにしなければなりません。
締固めにムラがあると必要な強度を得ることが出来ません。
よって、この記述は適当になります。
盛土の敷均し厚さは、材料の粒度や含水比・土質・使用機械や施工法などによって変化します。
試験施工や室内試験等で必要な締固め度を明らかにします。
よって、この記述は適当です。
盛土における構造物縁部の締固めを大型の機械で行うと、構造物の破損に繋がったり、大型機械では締固めできない細かな部分の締固めにムラが発生する恐れがあるので、タンピングランマやプレートランマなどを用いて適切に締固めを行う。
よって、この記述は不適当になります。
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03
道路における盛土の施工の設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。
正しいです。盛土の締固めの主な目的は、完成後に盛土が必要とされる強度や変形抵抗、圧縮抵抗を確保することです。これにより、盛土が安定し、道路の安全性が保たれます
正しいです。盛土全体が均等に締固められることで、均一な強度と安定性が得られます。不均一な締固めは、盛土の沈下や変形の原因となります。
正しいです。盛土の敷均し厚さは、使用する材料やその特性、土質、施工方法、そして求められる締固め度などの条件によって決まります。これにより、適切な締固めが実現されます。
適切ではありません。構造物縁部の締固めは、現場の状況や構造物の形状に応じて、小型の機械や手作業で行うことが一般的です。大型の機械が必ずしも適しているとは限らず、逆に使用できない場合もあります。例えば、狭い場所や細かな部分の締固めには小型の機械が必要となることがあります。
道路における盛土の施工について、しっかりと押さえていきましょう。
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