2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木1 問2

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木1 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

法面保護工の「工種」とその「目的」の組合せとして、次のうち適当でないものはどれか。
  • 工種:種子吹付け工  目的:土圧に対抗して崩壊防止
  • 工種:張芝工  目的:切土面の浸食防止
  • 工種:モルタル吹付工  目的:表流水の浸透防止
  • 工種:コンクリート張工  目的:岩盤のはく落防止

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この過去問の解説 (3件)

01

法面保護工とは、自然斜面や切土、盛土などの法面を浸食や風化から保護するための工法です。地質・土質条件や目的により様々な工種に分類されますが、大きく分けて植生によるもの、構造物によるものに分かれます。

選択肢1. 工種:種子吹付け工  目的:土圧に対抗して崩壊防止

種子吹付け工は植生による法面保護工です。種子や肥料などを混合し、圧縮空気により法面に吹付ける工法で法面の浸食防止を主な目的としています。土圧に対抗して崩壊防止を目的とするのは、ブロック積擁壁、かご工等の構造物による法面保護工であるため、設問は不適当です。

選択肢2. 工種:張芝工  目的:切土面の浸食防止

張芝工は植生による法面保護工です。芝を人力により法面全面に貼り付けることで法面の浸食を防止します。よって設問は適当です。

選択肢3. 工種:モルタル吹付工  目的:表流水の浸透防止

モルタル吹付工は構造物による法面保護工です。法面にモルタルを吹き付けることで法面の風化、浸食、表流水の浸透を防止します。よって設問は適当です。

選択肢4. 工種:コンクリート張工  目的:岩盤のはく落防止

コンクリート張工は構造物による法面保護工です。法面に直接コンクリートを打設することで法面の風化や浸食を防止します。また、法面表層部の崩落や岩盤のはく落対策としても効果的です。よって設問は適当です。

まとめ

・法面保護工は大きく分けて植生によるもの、構造物によるものの2種類ある。

・植生によるものは法面の浸食防止を主な目的とする。

・構造物によるものは上記に加え、土圧に対抗した崩壊防止、岩盤のはく落対策などを目的とする。(景観の悪化やコスト高などのデメリットもある)

上記の特徴を把握しておくとよいでしょう。

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02

法面保護工の主な工種と目的・効果を把握することがポイントとなります。

選択肢1. 工種:種子吹付け工  目的:土圧に対抗して崩壊防止

種子吹付け工は植物を法面上に育成する工法で、法面の浸食や風化緩和を目的に施されます。

植物の根によって浸食を防止します。土圧に対しての構造的破壊への抵抗力は小さいものになります。

よってこの記述は不適当です。

選択肢2. 工種:張芝工  目的:切土面の浸食防止

張芝工は植物を法面上に育成する工法の一つで、法面の浸食や風化緩和を目的として行います。

よって、この記述は適当です。

選択肢3. 工種:モルタル吹付工  目的:表流水の浸透防止

モルタル吹付工は法面に基台として金網をアンカーボルトで固定し、モルタルを吹付ける工法です。崩壊防止や表流水の浸食防止として適用されます。

よって、この記述は適当です。

選択肢4. 工種:コンクリート張工  目的:岩盤のはく落防止

コンクリート張工は法面にコンクリートを打設することで、岩盤の風化・剥離,崩壊などを防止する工法です。

よって、この記述は適当です。

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03

法面保護工の「工種」とその「目的」の設問になります。用語を覚えて確実に押さえましょう。 

選択肢1. 工種:種子吹付け工  目的:土圧に対抗して崩壊防止

間違いです。種子吹付け工は、法面に植物の種子を吹き付けて緑化し、表土の浸食防止や美観の向上を図る工法です。主な目的は表面の浸食防止や土壌の安定化ですが、土圧に対抗して崩壊を防止することは主な目的ではありません。土圧に対抗するためには、もっと構造的な強度が必要です。

選択肢2. 工種:張芝工  目的:切土面の浸食防止

正しいです。張芝工は、芝生を法面に張ることで、表土の浸食を防ぎます。芝生の根が土壌を固定し、表面の浸食を抑えるため、目的に合っています。

選択肢3. 工種:モルタル吹付工  目的:表流水の浸透防止

正しいです。モルタル吹付工は、モルタルを法面に吹き付けて表面を覆い、水の浸透を防止する工法です。これにより、法面内部への水の浸透を防ぎ、崩壊を防止することができます。

選択肢4. 工種:コンクリート張工  目的:岩盤のはく落防止

正しいです。コンクリート張工は、コンクリートを法面に張ることで、岩盤の表面を固定し、はく落を防ぐ工法です。これにより、岩盤の安定性を保つことができます。

まとめ

法面保護法の工種と主目的について、しっかりと押さえていきましょう。

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