2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木1 問6

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木1 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートのスランプ試験に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • スランプ試験は、高さ30cmのスランプコーンを使用する。
  • スランプ試験は、コンクリートをほぼ等しい量の2層に分けてスランプコーンに詰める。
  • スランプ試験は、各層を突き棒で25回ずつ一様に突く。
  • スランプ試験は、0.5cm単位で測定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

生コン工場でつくられたコンクリートを現場に搬入した際、品質が適切であるか検査を行います。その検査項目の1つがスランプ試験です。スランプ試験により、コンクリートの流動性を測定します。スランプが大きい=生コンクリートが柔らかい、スランプが小さい=生コンクリートが固い、と理解しておいてください。

選択肢1. スランプ試験は、高さ30cmのスランプコーンを使用する。

設問の通り、高さ30cmのコーンのような形をした鉄製の容器にコンクリートを詰め、静かに引き抜いたときに詰められたコンクリートがどれくらい低くなる(下がる)かを測定してスランプ値を決めます。よって設問は適当です。

選択肢2. スランプ試験は、コンクリートをほぼ等しい量の2層に分けてスランプコーンに詰める。

2層ではなく3層に分けます。よって設問は不適当です。

選択肢3. スランプ試験は、各層を突き棒で25回ずつ一様に突く。

設問の通り。3層に分けた各層を25回ずつ突きます。試料に偏りがないようにするためです。よって設問は適当です。

選択肢4. スランプ試験は、0.5cm単位で測定する。

設問の通り、0.5cm単位で計測します。スランプの許容範囲も一般的に使用される8~18cmで±2.5cmと0.5cm単位です。よって設問は適当です。

まとめ

コンクリートのスランプ試験は現場の品質管理項目として重要な試験なので、試験方法や規格値を覚えておきましょう。

参考になった数36

02

コンクリートのスランプ試験の設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。 

選択肢1. スランプ試験は、高さ30cmのスランプコーンを使用する。

正しいです。スランプ試験に使用するスランプコーンの高さは30cmです。スランプコーンの寸法は、底部直径20cm、上部直径10cm、そして高さが30cmとなっています。

選択肢2. スランプ試験は、コンクリートをほぼ等しい量の2層に分けてスランプコーンに詰める。

適当ではありません。スランプ試験では、コンクリートをスランプコーンに詰める際、3層に分けて詰めます。それぞれの層を均等に詰め、各層を均等に突き棒で突くことで、コンクリートの均一な密度を確保します。

選択肢3. スランプ試験は、各層を突き棒で25回ずつ一様に突く。

正しいです。スランプ試験では、各層を詰めた後、突き棒で25回ずつ突きます。これにより、コンクリートの詰め込みが均等になり、正確なスランプ値が測定できます。

選択肢4. スランプ試験は、0.5cm単位で測定する。

正しいです。スランプ試験の測定は0.5cm単位で行います。これは、スランプ値の精度を確保するためです。

まとめ

コンクリートのスランプ試験について、しっかりと押さえていきましょう。

参考になった数5

03

生コンの品質管理項目の一つであるスランプ試験。試験ではこちらも頻出なので、内容やどういった特性を測定するものなのかしっかりと把握しておく。

選択肢1. スランプ試験は、高さ30cmのスランプコーンを使用する。

スランプ試験は高さ30㎝の鉄製スランプコーンに3層の分けてコンクリートを詰め、コーンを鉛直に引き抜き、崩れたコンクリートの上端が下がった値をスランプ値として読み取る。よってこの記述は適当です。

選択肢2. スランプ試験は、コンクリートをほぼ等しい量の2層に分けてスランプコーンに詰める。

スランプ試験は、スランプコーンに3層に分けてコンクリートを入れる。さらに各層は突き棒で25回ずつ均等に突く。よってこの記述は不適当です。

選択肢3. スランプ試験は、各層を突き棒で25回ずつ一様に突く。

スランプ試験は、コンクリートを3層に分けて入れて、各層を突き棒で25回ずつ均等に突く。よってこの記述は適当です。

選択肢4. スランプ試験は、0.5cm単位で測定する。

スランプ試験におけるスランプ値は0.5㎝単位で計測します。よってこの記述は適当です。

参考になった数5