2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木1 問7
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木1 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
フレッシュコンクリートに関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- コンシステンシーとは、練混ぜ水の一部が遊離してコンクリート表面に上昇する現象である。
- 材料分離抵抗性とは、コンクリート中の材料が分離することに対する抵抗性である。
- ワーカビリティーとは、運搬から仕上げまでの一連の作業のしやすさである。
- レイタンスとは、コンクリート表面に水とともに浮かび上がって沈殿する物質である。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題に正解するにはフレッシュコンクリートに関連する用語を理解しておく必要があります。言葉の意味と内容を把握し、正答を選べるようにしましょう。
コンシステンシー(堅さ)とは、変形や流動に対する抵抗性の程度をいいます。コンシステンシーが大きい=変形や流動に対する抵抗性が高い、つまり堅めのコンクリート、逆にコンシステンシーが小さいと柔らかい(どろどろの)コンクリートということになります。設問の内容はブリーディングであるため、不適当です。
設問の通りです。名称そのままの意味なのでわかりやすいと思います。コンクリートの材料が分離すると、豆板(ジャンカ)などの発生原因となります。よって設問は適当です。
設問の通りです。work(働く)から、働きやすさ、作業のしやすさといったことが連想きます。たとえば、コンクリートのスランプが大きい(やわらかい)と作業がしやすくなるため、ワーカビリティは高くなります。ただし、スランプが大きいと材料分離が起こりやすいなど品質面で不利となるため、ワーカビリティを高くすればよい、というわけではありません。よって設問は適当です。
設問の通りです。ブリーディングと混同しやすいですが、ブリーディングはコンクリート打設後に表面に浮き上がってくる水のこと、レイタンスはブリーディング水とともに浮かび上がってくる微粒子を指します。よって設問は適当です。
レイタンスやブリーディング、コンシステンシーなどの用語をよく理解して正解を選べるようにしましょう。
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02
フレッシュコンクリートの性質について、用語の理解と性質の測定方法を把握することが必要。
コンシステンシーは、水量による柔らかさの程度で示される性質で、スランプ値によって表します。練り混ぜ水の一部が遊離してコンクリート表面に上昇する現象はブリーディングです。
よってこの記述は不適当です。
材料分離抵抗性はコンクリート中の骨材などが分離することへの抵抗性と言葉通りの意味になります。よってこの記述は適当です。
ワーカビリティーとは、コンクリートの打ち込みやすさの程度、材料の分離に抵抗する程度を示す性質のことになります。よってこの記述は適当です。
レイタンスとは、コンクリートを打設してから表面に水が浮く(ブリージング水)。ブリージング水にはコンクリート中の不純物も一緒に出てくる。その不純物が表面に浮き上がり、表皮を形成する。これがレイタンスです。よってこの記述は適当です。
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03
フレッシュコンクリートの設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。
適当ではありません。コンシステンシーとは、フレッシュコンクリートの流動性や柔らかさを示す指標です。一般にスランプ試験で測定されるもので、コンクリートの施工性に関わる重要な特性です。記述にある「練混ぜ水の一部が遊離してコンクリート表面に上昇する現象」は、ブリーディングと呼ばれます。
正しいです。材料分離抵抗性とは、フレッシュコンクリート中の骨材やセメントペーストが分離することを防ぐ性質を指します。適切な材料分離抵抗性は、均質なコンクリートの品質を保つために重要です。
正しいです。ワーカビリティー(作業性)とは、フレッシュコンクリートの運搬、打設、締固め、仕上げの各工程における作業のしやすさを示します。高いワーカビリティーは、作業の効率性と仕上がりの品質向上に寄与します。
正しいです。レイタンスとは、フレッシュコンクリートの表面に浮き上がり、硬化後に薄い層として残る微細なセメントや骨材の粒子のことを指します。レイタンスは表面の品質に影響を与えるため、除去する必要があります。
フレッシュコンクリートについて、しっかりと押さえていきましょう。
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