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2級土木施工管理技術の過去問 令和5年度(前期) 土木2 問15

問題

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グラブ浚渫(しゅんせつ)の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
   1 .
グラブ浚渫船は、岸壁等の構造物前面の浚渫や狭い場所での浚渫には使用できない。
   2 .
非航式グラブ浚渫船の標準的な船団は、グラブ浚渫船と土運船の2隻で構成される。
   3 .
余掘りは、計画した浚渫の範囲を一定した水深に仕上げるために必要である。
   4 .
浚渫後の出来形確認測量には、音響測深機は使用できない。
( 2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木2 問15 )
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この過去問の解説 (2件)

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浚渫とは、海や河道において、底に堆積した土砂をすくい取り水深を確保する作業をいいます。浚渫には主にグラブ浚渫とポンプ浚渫の2種類の方法があり、この問題ではグラブ浚渫の施工を問われています。グラブ浚渫の特徴を理解し、設問を解いてみましょう。

選択肢1. グラブ浚渫船は、岸壁等の構造物前面の浚渫や狭い場所での浚渫には使用できない。

グラブ浚渫の適用範囲は極めて広く、岸壁等の構造物前面の浚渫や狭い場所での浚渫にも使用できます。よって設問は不適当です。

選択肢2. 非航式グラブ浚渫船の標準的な船団は、グラブ浚渫船と土運船の2隻で構成される。

非航式グラブ浚渫船は自ら航行ができないため、えい航船または押航船を必要とします。よって設問は不適当です。

選択肢3. 余掘りは、計画した浚渫の範囲を一定した水深に仕上げるために必要である。

浚渫の余掘りとは、掘削後の凹凸を考慮して、必要な水深より深い面まで浚渫する余裕部分の掘削をいい、必要な作業であるため、設問は適当です。

選択肢4. 浚渫後の出来形確認測量には、音響測深機は使用できない。

出来形確認測量は、原則として音響測深機により、工事現場にグラブ浚渫船がいる間に行います。よって設問は不適当です。

まとめ

グラブ浚渫はポンプ浚渫に比べ、作業スピードと施工性は劣りますが、小回りがきくため、狭い場所での作業が可能です。

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0

グラブ浚渫はグラブバケットを搭載した浚渫船を使用して水面下の土砂を掘り、その土砂を他へ運搬する作業のことです。

浚渫船の頭部の吸入管を水底に降ろしてカッターで切り取り水とともに吸い上げるポンプ浚渫よりも深い部位の作業が可能ですが、ポンプ浚渫よりも掘削量が多くありません。

選択肢1. グラブ浚渫船は、岸壁等の構造物前面の浚渫や狭い場所での浚渫には使用できない。

適当ではありません。

グラブ浚渫はグラブバケットをワイヤーロープにて水中に降下させて掘削するので、浚渫水深の制約も深度によって掘削能力が変化することも無いので深海での施工に有効です。

その反面、浚渫能力はあまり高くなく、大量の掘削には不向きで水底面を平坦に仕上げるのも難しい工法です。

よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。

選択肢2. 非航式グラブ浚渫船の標準的な船団は、グラブ浚渫船と土運船の2隻で構成される。

適当ではありません。

非航式グラブ浚渫船とは、自らの力で航行が可能な自航式グラブ浚渫船とは違い、他船にえい航や押航をされて施工地点へ移動する浚渫船のことです。

非航式グラブ浚渫船の標準的な船団はグラブ浚渫船と土運船、それらをえい航する曳船(タグボート)の3隻、またはこれに揚錨船と交通船を加えた5隻で構成されます。

よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。

選択肢3. 余掘りは、計画した浚渫の範囲を一定した水深に仕上げるために必要である。

適当です。

余掘りとは掘削する最に計画量よりも余分に掘削することです。特にグラブで水底を掘削した場合、掘削箇所周辺の土砂が水流によって掘削箇所に流れ込むことを考慮し、余掘りを実行します。

余掘り幅は浚渫船の種類や地盤の状態によりそれぞれ範囲が定められています。

よってこの設問は適当であるため、正解となります。

選択肢4. 浚渫後の出来形確認測量には、音響測深機は使用できない。

適当ではありません。

浚渫後は掘削箇所の形状や寸法が設計通りに正しいものであるかを確認する出来形検査が実施されます。検査は原則として浚渫箇所の深浅測量を実施する跡坪検査が行われますが、深度の測定には音響測深機が使用されます。

この検査の際は計画断面以上の余掘りは出来高として含めず、土砂の堆積が認められた場合は不合格となります。

よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。

まとめ

グラブ浚渫船とポンプ浚渫船の代表的な違いや特徴を見返しておきましょう。

グラブ浚渫船は深度に関係なく作業が可能ですが掘削量は少ない、ポンプ浚渫船はポンプ長さに制限があるので深度に制限がある反面大量に掘削が可能です。

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