2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木2 問19
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木2 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
上水道の管布設工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- 鋼管の運搬にあたっては、管端の非塗装部分に当て材を介して支持する。
- 管の布設にあたっては、原則として高所から低所に向けて行う。
- ダクタイル鋳鉄管は、表示記号の管径、年号の記号を下に向けて据え付ける。
- 鋳鉄管の切断は、直管及び異形管ともに切断機で行うことを標準とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
上下水道の工事は街中でよく行われており、目にすることも多いと思います。作業内容をイメージできれば比較的正解しやすい問題ですので、落ち着いて問題を解いてみましょう。
運搬時に塗装面を傷めないよう、非塗装部分を使用します。また、吊具などをかける場合は、塗装面に適当な防護を施します。よって設問は適当です。
管の布設は掘削構内へ水が流れないよう、原則として低所から高所に向けて行います。よって設問は不適当です。
将来管の補修などが必要になったとき、管径や年号がわかるよう上に向けて据付けます。よって設問は不適当です。
直管の場合は切断機を使用して切断しますが、異形管は原則切断してはいけません。よって設問は不適当です。
施工のイメージができれば不適当な箇所が判断でき、正解を選べる問題です。
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02
上水道の管布設工は、設計図書に基づいて平面位置や土被り、構造物などを正確に把握しておきます。
また施工順序や方法、使用機器などについても監督員と十分打ち合わせし工事に取り組むようにします。
適当です。
鋼管の取り扱いや運搬は、落下やぶつかり合い、また放り投げなどが無いよう慎重に取り扱うようにします。
車両を使用した運搬では鋼管と荷台との接触に配慮し、特に非塗装の管端部ではクッション材などを利用して支持して塗装面を傷めないようにしつつ受け口や差し口が破損しないように配慮します。
よってこの設問は適当であるため、正解となります。
適当ではありません。
管の布設は原則として低所から高所に向けて行います。また受け口のある管は受け口を高所に向けて配管するようにします。
また管の据付では布設前に十分に管体検査を行い亀裂などが無いことを確認し、一日の布設作業が完了した後は管内に汚水などが流入しないように仮蓋などで管端部を塞ぎます。
よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。
適当ではありません。
ダクタイル鋳鉄管は、受口部分に鋳出してある表示記号のうち管径や年号の記号は上に見えるように据え付けるように定められています。
管の据付は管内部を十分清掃し、水平器や型板、水糸などを使用して中心線及び高低を確定して正確に据え付けるようにします。
よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。
適当ではありません。
鋳鉄管の切断は、切断機を使用して行うことを原則としますが、異形管は切断することはできません。
切断は所要の切管長さや切断箇所を正確に定めた上で、切断面の標線を管全周に渡り入れ、管の軸に対して直角に行います。
また切断面は衛生上無害な防食塗装を施し、所定の乾燥時間にて硬化させます。
よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。
ダクタイル鋳鉄管と鋼管は強度が大きく耐久性に富んでいる反面、重量が大きく電色などに配慮しなければならないという短所があります。
また、管布設では硬質塩化ビニル管や水道用ポリエチレン管も使用されます。こちらは双方とも耐食性に優れ、その反面有機溶剤が弱点という短所があります。
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03
上水道の管布設工に関する設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。
正しいです。鋼管の運搬時に非塗装部分を当て材で支持するのは適切ですが、非塗装部分に直接触れないようにするための保護措置が必要です。
適当でないです。管の布設は,原則として低所から高所に向けて行い,また受口のある管は受口を高所に向けて配管することが原則となります。
適当でないです。ダクタイル鋳鉄管の表示記号や年号は、識別のため通常上向きに据え付けることが推奨されます。
適当でないです。直管は切断して問題ありませんが、異形管については切断してはいけません。異形管は、直部の寸法規定は異なっている可能性が高いため、水密性の保証ができなくなります。
上水道の管布設工について、しっかりと押さえていきましょう。
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