2級土木施工管理技術の過去問 令和5年度(前期) 土木2 問18
この過去問の解説 (2件)
トンネルのシールド工法に関する問題です。専門性が高いため、知識がないと正解できません。工法の特徴を理解し、問題文がわからない場合でもある程度正解を絞られるようにしましょう。
シールド工法は地上での開削を行うことなく、掘削機を地中で掘進させてトンネルをつくることができるため、都市部での施工に適しています。よって設問は適当です。
シールド掘進後、セグメント外周に生じる空隙(テールボイド)に速やかにモルタルなどの裏込め材を注入することで地盤の緩み、沈下を防ぎます。よって設問は適当です。
フード部はシールド本体の先端部にあって、カッターヘッドと呼ばれる切削機械を備えています。よって設問は適当です。
密閉型シールドは、フード部とガーダー部が隔壁で仕切られています。よって設問は不適当です。
シールドの用語を広く理解しておく必要があり難しい問題ですが、都市部での施工に適していること、掘進後にモルタルを注入をする施工方法を理解していれば正解を絞ることが可能です。
シールド工法はトンネルなどを掘削する際の立坑間をシールドと呼ばれる掘削機械で掘削しつつ、掘削した壁をセグメントと呼ばれる覆工にて補強する工法です。
土圧式や泥水式で土砂を輸送する密閉型シールドと切羽が全部または一部開放されている開放型シールドに分けられます。
適当です。
シールド工法は先端に金属製の刃を多数取り付けたシールドマシンと呼ばれる円筒状の掘削機械を回転させて掘削する工法です。
出発地点に地下への立坑を掘り、そこから横方向にシールドジャッキでセグメントと呼ばれる覆工を施し、都市部の下水道工事や地下鉄工事など人口が密集し地上での開削工事が困難な場合に多く用いられる工法です。
よってこの設問は適当であるため、不正解となります。
適当です。
シールド工法ではシールドマシンにて掘削を進めるその後方で、崩落を防ぐために覆工を施します。
一次覆工は掘削壁の形にはまるよう設計されたコンクリート製または鋳鉄製のセグメントと呼ばれる部材を組み立てていきます。
二次覆工はセグメントの内側外周にモルタルなどの現場打ちコンクリートを打設します。
よってこの設問は適当であるため、不正解となります。
適当です。
シールドマシンは大きく分けて前面よりフード部、ガーター部、テール部に分かれています。
そのうちのフード部はシールド本体の先端部に位置し、掘削面には多くの切削装置(カッタービットなど)が取り付けられています。それを回転させる事により地盤が掘削され、削り出された土砂は工法に運ばれて掘り進められます。
よってこの設問は適当であるため、不正解となります。
適当ではありません。
密閉型シールドは前面よりフード部、ガーター部、テール部に分かれており、フード部とガーター部の間には隔壁が存在します。
その隔壁と切羽の間にチャンバーを置き、そのチャンバー内に土砂や泥水を満たして十分な圧力を持たせるものです。
よってこの設問は適当ではないため、正解となります。
シールド工法では開放型シールド工法よりも密閉型シールド工法が出題される傾向にあります。
特に土圧式と泥水式は土砂の輸送方法などの違いを出題されるので、この2つは要注意です。
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