2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木4 問2
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木4 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 設計図書とは、図面、仕様書、契約書、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書をいう。
- 現場代理人とは、契約を取り交わした会社の代理として、任務を代行する責任者をいう。
- 現場代理人、監理技術者等及び専門技術者は、これを兼ねることができる。
- 発注者は、工事完成検査において、工事目的物を最小限度破壊して検査することができる。
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この過去問の解説 (2件)
01
公共工事標準請負契約約款(やっかん)とは、ほとんどの官庁の建設工事で使用される標準的な工事請負契約書です。 建設業法により公共工事での活用が勧告されているものであり、工事を行う人にとっては身近なものなので、内容について理解しておきましょう。
設計図書とは、図面、仕様書、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書をいいます。契約書は含まれないため、設問は不適当です。
設問の通りです。工事請負人(元請業者の代表者)の代理として、工事現場における一切の責任を負います。よって設問は適当です。
設問の通り、兼任が可能です。よって設問は適当です。
発注者が必要あると認められるときは、その理由を受注者に通知し、工事目的物を最小限度破壊して検査することができます。よって設問は適当です。
設計図書に含まれるものについての問題は過去にもよく出題されています。契約書は含まれないことを覚えておきましょう。
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02
公共工事標準請負契約約款は公共工事において契約関係の明確化と適正化を図るために、発注者、請負者などの当事者の間で権利義務の内容を定めたものです。
建設工事請負契約書では工事名、工事場所、工期及び請負代金、契約補償金や調停人を記す欄が設けられています。
誤りです。
設計図書は図面、仕様書、現場説明書及び現場説明に対する質問回答書の4つを指します。
契約書は設計図書には含まれません
受注者は仮設、施工方法その他工事目的物を完成するために必要な一切の施工方法について、約款や設計図書に特別な定めがある場合を除き、責任を定めます。
公共工事標準請負契約約款
第一条 総則
よってこの設問は誤りなので、正解となります。
正しいです。
現場代理人は、工事契約の履行に関して工事現場に常駐し、運営や取り締まりを行います。
また請負代金の金額の変更や請求、受領などを除き、代表者の代理として契約に基づく一切の権限を行使することができます。
請負者は
公共工事標準請負契約約款
第十条の2 現場代理人及び主任技術者
よってこの設問は正しいため、不正解となります。
正しいです
請負者は工事現場に現場代理人、監理技術者または主任技術者、及び専門技術者を定めて設置し、設計図書に定めるところにより現場代理人の氏名など重要事項を発注者へ通知しなければなりません。
ただし現場代理人と主任技術者または管理技術者、及び専門技術者はこれを兼ねることができます。
公共工事標準請負契約約款
第十条 現場代理人及び主任技術者
よってこの設問は正しいため、不正解となります。
正しいです
発注者は工事の施工部分が設計図書に適合しない場合、監督員がその改造を請求した場合はそれに従わなければいけません。
また、発注者は設計図書に定める材料や品質などについて適合しないと認められる場合は、工事の施工部分を最小限度破壊して検査することができます。
公共工事標準請負契約約款
第十七条 設計図書不適合の場合の改造義務及び破壊検査等
よってこの設問は正しいため、不正解となります。
一見すべてが正しいように読める設問ばかりですが、設計図書は契約書に付随するものです。設問を流し読みせず良く読み込んで語句を確認しましょう。
また、現場代理人の権限はあくまで工事進行や作業員の管理などであり、工事契約内容の変更など重要事項には干渉できません。
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