2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(前期)
土木4 問3
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(前期) 土木4 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
下図は標準的なブロック積擁壁の断面図であるが、ブロック積擁壁各部の名称と記号の表記として2つとも適当なものは、次のうちどれか。
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この過去問の解説 (2件)
01
ブロック積擁壁各部の名称と記号についての問題です。同様の問題が前年度も出題されており、今後も出続ける可能性があります。ブロック積擁壁は土木工事の中でも適用されることが多いので、名称等を覚えておきましょう。
擁壁の直高はL1(基礎天端から天端コンクリート天端まで)ですが、N1は裏込め材であり、裏込めコンクリートではないため、設問は不適当です。
擁壁の直高はL1(基礎天端から天端コンクリート天端まで)です。N2は裏込めコンクリートで合っています。よって設問は不適当です。
擁壁の直高はL1(基礎天端から天端コンクリート天端まで)、裏込め材はN1であるため、設問は適当です。
擁壁の直高はL1(基礎天端から天端コンクリート天端まで)、裏込め材はN1であるため、設問は不適当です。
擁壁の直高L1、裏込め材N1、裏込めコンクリートN2となります。名称と記号を覚えておきましょう。
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02
ブロック積擁壁は石積擁壁とも呼ばれ、図のように斜面下部の小規模な崩壊を抑えつつ法面の保護のために用いられます。
地山が程よく締まっている切土や締固めが良好な状態の盛土など、土圧が小さい場合に採用される工法です。
L1は直高です。地表でなく地中の基礎材の天端から擁壁の天端コンクリートまでの直角の長さを表します。
ブロック積擁壁では直高は7.0m以下、盛土部の場合は5.0m以下までの練積の擁壁の場合に適用されます。
L2は法長です。直角の高さではなく、積みブロックを設置した地中からコンクリート天端までの法面の勾配に沿っての長さです。
積みブロックを設置する前の裏込めコンクリートの状態での法面勾配は背面勾配または全面勾配と呼ばれ、直高が1.5m以下だと背面勾配は切土部盛土部ともに1:0.3、直高が3.0m以上5.0m以下だと切土部では1:0.5、盛土部だと1:0.4となります。
N1は裏込め材です。裏込め材には栗石を使用し、裏込め土の法面の崩壊を防ぎつつ擁壁の積みブロックを安定させるために施工され、裏込め土の状態によって厚さが左右されます。
土が良好な場合は20cm、土が普通の状態は30cmと規定されています。
N2は裏込めコンクリートで、裏込め材を固定し前面に積みブロックを設置するために施工されます。
裏込めコンクリート厚は直高によってそれぞれ違い、1.5mまでは40cm、1.5mから3.0mまでだと45cmと規定されています。
適当ではありません。
L1は擁壁の直高であり、こちらは正しいので問題ありません。
N1は裏込めコンクリートとされていますが、正解はN2です。
N1は裏込め材であり、栗石などが詰まれている部分です。
よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。
適当ではありません。
擁壁の直高はL2とされておりますが、正解はL1です。
L2は法長ですが、地表から天端までの垂直な距離ではなく地中から天端までの積みブロックの勾配に沿った長さとされています。
N2は裏込めコンクリートであり、こちらは正しいので問題ありません。
よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。
適当です。
L1は擁壁の直高であり、こちらは正しいので問題ありません。
N1は裏込め材であり、こちらは正しいので問題ありません。
よってこの設問は適当であるため、正解となります。
適当ではありません。
擁壁の直高はL2とされておりますが、正解はL1です。
L2は法長ですが、地表から天端までの垂直な距離ではなく地中から天端までの積みブロックの勾配に沿った長さとされています。
N2は裏込め材とされていますが、正解はN1です。
N2は裏込めコンクリートであり、裏込め材を固定し前面に積みブロックを設置するために施工されます。
よってこの設問は適当ではないため、不正解となります。
ブロック積擁壁は法面の崩壊を防ぐために、地盤の法面を裏込め材で保護し、裏込めコンクリート固定してさらに積みブロックで安定を図ります。擁壁の中でも頻繁に施工される工法ですので、一通りの部位の名称を踏まえておくと良いでしょう。
擁壁はこのブロック積擁壁のほかに、重力式擁壁やもたれ式擁壁、井げた組擁壁があります。
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