2級土木施工管理技術の過去問 令和5年度(前期) 土木4 問4
この過去問の解説 (2件)
建設機械は、掘削系の機械は容量(㎥)、締固め機械は質量(t)などのように、その種類によって性能の表示が異なります。この点に留意して、設問を解いてみましょう。
バックホウは0.45m3、0.70m3などのように、バケット容量(m3)で性能表示します。よって設問は不適当です。
ダンプトラックは10tダンプのようにtで表すため一見すると正解のように見えますが、車両総重量で性能表示をします。車両重量には運転手や積載する荷物は含まれません。よって設問は不適当です。
クレーンは吊下荷重(t)で性能表示をします。よって設問は不適当です。
ブルドーザは全装備の質量(t)で性能表示をします。よって設問は適当です。
車両重量と車両総重量は違うため、間違えやすい問題です。車両重量には運転手、積み荷が含まれないことを覚えておきましょう。
建設機械の性能表示は、請負工事の施工計画を立てるにあたり工事の規模によって機械を調達する際の目安となります。
発注者が使用機械を設計図書にて指定する場合もあり、その時は施工計画書に機械名や規格などの詳細の記載が必要となります。
適当ではありません。
バックホゥは伐開除根や溝堀りなどに使用される建設機械で、運転席前面から伸びたアームにバケットを取り付け、内側へ土砂などをすくう形で掘削するようになっています。性能表示方法は機械式で平積み、油圧式で山積みのバケット容量(m³)です。
バケットの質量はバケット容量に比例しますが、バックホゥの性能にはあまり関係がありません。
よってこの設問は適当ではないので、不正解となります。
適当ではありません。
ダンプトラックは大容量の架台が載せられた運搬用建設機械であり、性能表示方法は車両総重量(t)です。
車両重量はダンプトラックがすぐに走行可能な状態での重量で、車両総重量は荷物や人員などを最大積載量まで積み込んで走行する時の重量です。
よってこの設問は適当ではないので、不正解となります。
適当ではありません。
クレーンは土木建築では主にクローラクレーンが採用され、ロープにフックを取り付けて貨物や鉄筋などを高所へ移動させるなどの作業にあたります。性能表示方法は吊下荷重(t)です。
ブーム長はクレーンのロープを吊り下げたり位置を調整する腕にあたる部位ですが、クレーンの性能にはあまり関わりがありません。
よってこの設問は適当ではないので、不正解となります。
適当です。
ブルドーザは車輪にキャタピラを備え、運転席前面に土工板と呼ばれる土砂などを押し出すユニットが取り付けられた建設機械で、主に掘削や敷き均し、整地などに利用されます。
性能表示方法は質量(t)で、質量が大きいほど作業性能が上がります。
よってこの設問は適当なので、正解となります。
どの設問も正しいように感じますが、バックホゥはバケット本体の重さではなくバケットですくいあげられる容量、クレーンは高所へ荷物を吊り上げるのでブームの長さではなく一度に吊り上げられる重量の限度、ダンプトラックは惑わされますが運搬する貨物を積載した場合での走行能力、というように冷静にイメージしてみましょう。
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