2級土木施工管理技術の過去問
令和5年度(後期)
土木 問5
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和5年度(後期) 土木 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリートで使用される骨材の性質に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
- すりへり減量が大きい骨材を用いると、コンクリートのすりへり抵抗性が低下する。
- 骨材の粗粒率が大きいほど、粒度が細かい。
- 骨材の粒形は、扁平や細長よりも球形がよい。
- 骨材に有機不純物が多く混入していると、コンクリートの凝結や強度等に悪影響を及ぼす。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題での骨材とは、コンクリートをつくるために、セメント及び水と練り混ぜる細骨材(川、山砂、砕砂など)粗骨材(砕石、砂利など)の材料を言います。骨材の性質を理解しましょう。
適当
回答の通り、すりへり減量が大きい骨材を用いると、コンクリートのすりへり抵抗性が低下します。
なお、舗装用コンクリートの粗骨材は、一般にロサンゼルス試験機によるすりへり試験を行い、すり減り減量が35%以下のものを使用します。
適当でない
粗粒率とは、ふるい分け試験を行って求める値で、コンクリートに使用する骨材の粒度分布を表す指標となります。
一般的に細骨材(粒度が細かい)で2~3、粗骨材(粒度が粗い)で6~8になり、粗粒率が大きいほど粒度が粗くなります。
よって適当ではありません。
適当
骨材の粒形について、良い粒形とは粒子が球形に近くて、表面に丸みがあるものをいいます。
悪い粒形とは粒子の形状が扁平なもの、または細長いもので表面に角ばりがあるものをいいます。
粒形の悪い骨材は、質量に対して表面積が大きく、コンクリートの単位水量が多くなるため適しません。
よって適当です。
適当
骨材に有機不純物が多く混入していると、コンクリートの凝結に関係するセメントの水和反応を阻害し、強度の増進を阻害し悪影響を及ぼします。
よって適当です。
コンクリートの骨材については、他にもふるい分け試験や骨材の最大寸法などが問題になるので同時に勉強しておきましょう。
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02
コンクリートで使用される骨材、
つまり砂利、砕石、砂に関する問題です。
適当です。
すりへり減量が大きい骨材は、表面のすりへりが多いため、
コンクリートのすりへり抵抗性が低下します。
不適当です。
骨材の粗粒率が大きいほど、粒度は粗くなります。粗粒率が大きいほど、
骨材の大きさが大きいことを示します。
適当です。
この記述は適切です。骨材の粒形が球形に近いほど、
コンクリートの均質性や強度特性が良くなります。
適当です。
骨材に有機不純物が混入すると、コンクリートの性能が低下し、
凝結や強度に悪影響を及ぼす可能性があります。
コンクリートに材料に関する知識は、2次検定でも必要になるので、
しっかり学習しましょう。
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03
コンクリートで使用される骨材の性質に関する設問になります。ポイントを覚えて確実に押さえましょう。
正しいです。すりへり減量が大きい骨材は摩耗しやすく、コンクリートの耐摩耗性が低下します。
適当ではありません。粗粒率が大きいほど、骨材の粒度は粗くなります。逆に、粗粒率が小さいほど粒度が細かくなります。
正しいです。球形の骨材は、流動性が良く、コンパクトに詰めやすいため、コンクリートの品質が向上します。
正しいです。有機不純物はセメントの水和反応を妨げ、コンクリートの強度や耐久性を低下させます。
骨材の性質について、しっかりと押さえていきましょう。
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